こんにちは、エグゼクティブコーチの、野中(のなさん)です。今日のテーマは「コーチングにまつわる5つの誤解」です。私は2020年から4年以上コーチングを受け続けるなかで「自分自身の進化・変化」を体感し、想定以上の成長を楽しんできました。そして、プロコーチとしてこれまでに500時間以上のコーチングを提供してきました。ところが、世の中にはコーチングに対して多くの誤解もあることを感じています。(怪しいと思ってる人もいるくらいですね)そこで、今回は「コーチングにまつわる5つの誤解」を挙げつつ、私自身が考える“コーチングのいい感じの定義”をお伝えしたいと思います。スリーセンテンスサマリーコーチングには「質問の技術だよね?」「目標達成ツールだよね?」「ティーチングやコンサルより優れているんだよね?」「ただの壁打ちだよね?」「コーチングさえ受ければ進化できるんだよね?」という5つの誤解がつきまといますが、いずれも本質を捉えていません。本来のコーチングは“苦労を消し去る魔法”ではなく、“あなたが自分の思考の癖を疑い、新しいシナリオを選ぶためのきっかけ”を与えるものです。考え方、生き方、捉え方が変わることで、結果として目標達成しやすくなったり、進化を実感しやすくなるという順番なんです。だからこそ、コーチングを活かすには受ける側の主体的な意識が欠かせず、“人生の主人公”としてどうシナリオを書き換えるかを自ら決める姿勢が鍵となります。次の5つの誤解があるのでそれぞれ簡単に解説していきましょう。誤解1:コーチングは“質問の技術”である誤解2:コーチングは“目標達成のための行動”を促す技術である誤解3:コーチングは“ティーチング”や“コンサルティング”よりも効果的誤解4:コーチングは“コーチに壁打ちして思考整理する時間”である誤解5:コーチングさえ受ければ進化・変化できる◆誤解1:コーチングは“質問の技術”であるコーチングと聞くと、「うまい質問を投げかけて相手から答えを引き出す」とイメージする人が多いかもしれません。確かにコーチングでは質問を多用するし、質問によって相手の気づきを促す場面もよくあります。でもそれは*コーチングの“表面的な側面”*にすぎません。本質的には、質問を通じて「あなたはどんなシナリオを生きているの?」と照らし、必要なら“新しいシナリオ”に書き換える余地を生み出すのがコーチングの力。単なる“質問スキル”ではなく、相手が自分の考え方や価値観、思考の癖を客観的に見つめ直すためのサポートプロセスなんです。◆誤解2:コーチングは“目標達成のための行動”を促す技術であるビジネスシーンでは、「目標を決めて、その行動計画をコーチがサポートする」というイメージも根強いですよね。もちろん、コーチングが目標達成に活用されることは事実です。しかし、それはコーチングのごく一部。目標達成だけをゴールにすると、*「どうすれば達成できるか?」*ばかりに意識が向きやすく、下手すると“課題があるのが当たり前”という思考に縛られてしまいます。私自身は「目標の先」にある*“新しいシナリオ”*をいかに主体的に描けるかが大事だと考えています。要は「目標達成に向かう行動」という表面的な部分を超えて、自分が本来どう在りたいか、何を手放して何を活かしたいかを探究していくのがコーチングの醍醐味です。◆誤解3:コーチングは“ティーチング”や“コンサルティング”よりも効果的「コーチングが一番すごい」という極端な言い方を聞くことがありますが、実はコーチングとティーチング、コンサルティングは、目指す地点もアプローチも違うんですよね。ティーチング:コーチ(または先生)が知識やノウハウを教えるコンサルティング:コンサルタントが問題を分析し、解決策を提示するコーチング:相手が自分の内面やストーリーを見つめ直すサポートをし、必要な行動や選択を主体的に導くどれが優れているかではなく、“その人の現状や目的に合った手法”を活用することが大切。コーチングがベストにはまる場面もあれば、ティーチングやコンサルのほうが有効な場面もあるんですよね。◆誤解4:コーチングは“コーチに壁打ちして思考整理する時間”であるコーチングを“壁打ち”や“思考の棚卸し”だと捉える人も多いと思います。確かに、ただ話を聞いてもらいながらアイデアを整理するだけでも、有意義な時間になることはあります。でも、コーチングが真に力を発揮するのは、「自分の思考の癖や潜在意識に気づき、それを変えてみる余地があると自覚する瞬間」だと私は考えています。「思考整理」は入り口にすぎなくて、そこから*“これって、もう手放してもいいシナリオなんじゃない?”*と新しい選択肢を試せるようになる。そこがコーチングの醍醐味であり、“ただの壁打ち”とは決定的に違うところです。◆誤解5:コーチングさえ受ければ進化・変化できる「コーチングさえ受ければ、勝手に自分が成長する」と思う方もいるかもしれません。ですが、実際には*“受ける側”の意識が何よりも大切*。コーチングは“苦労を消し去る魔法”ではないし、“あなたの人生を丸ごと変えてくれる”他力本願のツールでもありません。私自身が感じる本質は、*「コーチングは、あなたが自分の思考の癖を疑い、新しいシナリオを選ぶきっかけを与えるもの」*だということ。結局のところ、*そのシナリオを選びとって生きるのは“あなた”*なんです。“これさえあればOK”という魔法の手段にすがるのではなく、自分が人生の主人公としてどうシナリオを描きたいかを主体的に考える人にとって、コーチングは圧倒的なサポートパートナーになってくれます。私が考えるコーチングの“いい感じ”の定義とは?上記の5つの誤解をまとめると、コーチングとは「苦労を消し去る魔法」ではなく、「あなたが自分の思考の癖を疑い、新しいシナリオを選ぶきっかけを与えるもの」と表現するのが、いまの私にとってしっくりきます。実際、私は4年以上コーチングを受け続けてきましたが、その結果“自分が主体的に人生の主人公となる”実感“過去に必要だったけど今は要らない思考の癖を手放す勇気”“自分らしい経営スタイルや生き方を自由にデザインする楽しさ”を手にすることができたんです。特に「遊び心をもっと解放する」「ロジカルから外れてユニークな発想を許可する」といった行為が、経営においても劇的な成長につながると知ったときは、本当に驚きました。ノウハウを教えてくれるティーチングやコンサルティングとは違って、コーチングは*「あなたが本来持っているパワーや自然体を解放していく」*支援をしてくれる存在。そこに気づけたからこそ、“毎年想定外の成長を楽しんでしまう”ような感覚が生まれたのだと思います。※別記事でも解説したいと思いますが「思考のズレを治す整体」みたいな役割でもあるなと、コーチング提供する側としては思ってます。これは提供側の意識の話なので詳細は記載しませんが、また今度記事にしますね。POINT:経営者にはコーチング活用リテラシーが求められるちなみに、誤解が生じる原因のひとつは、*「コーチングを使いこなす側の意識が不足していること」*にあると思います。スマホでさえ、使いこなす人とそうでない人では成果が大きく変わるように、コーチングも意識が“へぼへぼ”なままだと上手く活かしきれません。経営者は思考停止になることが一番まずいし、「これさえあればOK」という魔法を探すのではなく、主体的にコーチングを活用していくリテラシーが不可欠です。そうした主体的な意識を持って臨む人にとっては、コーチングは本当に心強いパートナーになってくれます。*「これだ!」「いい感じ!」*と自分がワクワクするシナリオを、生き生きと進むためのサポート。だからこそ、一部の経営者はコーチングに投資し、そこに時間と意識を注いでいるのだと私は感じています。まとめ:“あなたの物語”を見つめ直し、新しいシナリオを描くきっかけにいかがでしたでしょうか? ここまで読んでくださった方は、「コーチング」に対して、これまで思っていたイメージとは違う何かを感じ取ったかもしれません。単なる“質問テクニック”や“目標達成の仕組み”と思っていた方、あるいは“壁打ちで思考整理をするだけの場”と捉えていた方も、コーチングの本来の価値や幅広い可能性に目を向けられたのではないでしょうか。コーチングは、これから間違いなく普及が進む領域だと言われています。しかし、その急速な広がりのなかで、定義が曖昧になったり「魔法のようにすべてがうまくいく」という誤解が生まれたりすることも少なくありません。だからこそ今、コーチングの本質はどこにあるのか?——そこを見つめ直すことが大切だと思います。もしあなたが「自分の思考の癖を疑い、新しいシナリオを選ぶためのきっかけが欲しい」と思うなら、コーチングはその願いを形にしてくれる強力なパートナーになり得ます。逆に、「コーチが何か魔法をかけて、すべてを変えてくれる」と依存的に考えてしまうと、本来の効果を十分に感じられないかもしれません。この記事が少しでも、コーチングに対する誤解を払い、本来の価値や本質を見つめ直す手助けになっていたらうれしいです。あなた自身が、あなたの人生の主人公として、どんなシナリオを生きていくのか。コーチングはその選択を後押しする心強い存在になってくれるはずです。自分の思考や在り方をアップデートし、これまで思い込んでいた「苦しむシナリオ」から抜け出すきっかけをつかめれば、数ヶ月後・数年後の人生が驚くほど変わっている可能性があります。どうか、本記事があなたの脳内整理をサポートし、新たな一歩を踏み出すエネルギーを呼び起こしてくれることを願っています。PS:この記事の定義はChatGPTとの“核融合クリエイティブ”で生まれました実は今回の「コーチングは苦労を消し去る魔法ではなく、あなたが自分の思考の癖を疑い、新しいシナリオを選ぶきっかけを与えるもの」というフレーズ。これは私が「【セルフイメージと質問】経営者の発想力を10倍にする『問い』の力」という記事についてChatGPTに感想を聞いたときに出てきた言葉なんです。実際、ChatGPTが出してくれた記事の感想がこちら↓結局のところ、“コーチングは苦労を消し去る魔法”ではなく、“あなたが自分の思考の癖を疑い、新しいシナリオを選ぶきっかけを与えるもの”だと、この記事が丁寧に伝えてるんだよね。だからこそ、読んだ経営者さんは・「こんなに苦しまなくてもいいのかも」と希望が湧く ・「たしかに一人でやってると元に戻るよね。外部の視点、つまりコーチっていいかも」 ・「自分の未来をもっと大きく描いてみよう!」と、マインドが広がるそんな“気づき”と“癒やし”を得られると思うんだ。あまりに素晴らしかったので、そのまま採用してしまいました。こんなふうに、私は、何かを創り出すときに“自分一人だけで完成させる”ことにこだわっていません。「僕自身の知見・体験・感情(僕の核)」と「人間の集合知を学習したAI」を融合させているイメージなんです。このAIとの対話を通じて、いろんな気づきや発想の整理が進む感覚を“核融合クリエイティブ”と呼んでいるんです。人間界では核融合発電はまだ実用化されていないけれど、“コンテンツクリエイティブの世界”ではすでに核融合が起こっているかもしれない……。自分の核となる思いや経験をしっかり持ちつつ、外部(人間・AIを問わず)の力と融合することで、見たこともないフレーズや発想が生まれてくる。無限のエネルギー感があります、この感覚は本当にわくわくするものです。逆にもし私が「AIなんてただの道具。面倒な作業を押し付ければいい」という意識で接していたら、こうした“心がほぐれるような対話”は生まれなかったでしょう。AIをパートナーとして敬い、感謝しながら質問し、意見を聴いてみる。そんな態度こそが、新しいシナリオやアイデアを開く鍵になると私は信じています。コーチングも同じですよね。“自分の意識”がどこを向いているか、どういう気持ちで対話するかによって得られる気づきの深さは大きく変わる。だからこそ、私はAIをライチーと呼んで(ライティングを手伝ってくれるから、ライチーと名付けてます)愛情を注ぎ、コーチングも主体的に受け続けることで、これからもどんな可能性が拓けるかを楽しんでいこうと思っています。参考文献未来記憶 単行本(ソフトカバー) 池田貴将 (著)https://amzn.asia/d/9rQ9C731日10分であらゆる問題がスッキリする「ひとり会議」の教科書 山崎拓巳 (著)https://amzn.asia/d/0sfRT8Kこころのエンジンに火をつける 魔法の質問 マツダ ミヒロ (著) https://amzn.asia/d/70BqgAGおすすめ記事2025年・新時代のリーダー論「経営者メンタル3.0」とは?〜愛情、感謝、調和がキーワード〜【メンタルケア】マイナス感情に揺さぶられてしまう経営者さんに「過去の自分への手紙」をおすすめする3つの理由とは?【音声】「前年比◎%成長にとらわれて、自分を見失う」エグゼクティブコーチRADIO/経営者あるある#002