【音声】「未来を考える時間がとれない」経営者あるある#001/エグゼクティブコーチRADIOこんにちは、エグゼクティブコーチの野中祥平(のなさん)です。はじめにこの度、「経営者あるある、解決します。」という音声配信ラジオをスタートしました。このブログ記事では、私が新たに始めた音声配信(エグゼクティブコーチRADIO)の内容をテキストで整理し、経営者の方々が日々感じている“あるある悩み”について、一緒に考えていきたいと思います。経営者あるある、初回のテーマは「きたものを打ち返すのに精一杯で、未来を考える時間が取れない」です。実はこの悩み、経営者になればなるほど、とても身に覚えがある方が多いように思います。日々、目の前に来るタスクやトラブルに時間と労力を奪われていると、自分や会社の未来をじっくり考える暇がないまま、あっという間に1日、1週間、1カ月が過ぎてしまいがち。しかし、これを放っておくと「気づいたら停滞していた」「やるべきことを見失っていた」という落とし穴に陥ることもあります。そんなとき、どうやって未来へ向かう時間を確保すればいいのか。今回は、私が過去に経験した事例やクライアントさんの話なども交えながら、いくつかの解決策をお伝えします。音声配信はこちらから!(アプリから聞くと、倍速再生できます!)%3Cstyle%3E%20.standfm-embed-iframe%20%7B%20height%3A%20190px%3B%20%7D%20%40media%20only%20screen%20and%20(max-device-width%3A%20480px)%20%7B%20.standfm-embed-iframe%20%7B%20height%3A%20230px%3B%20%7D%20%7D%20%3C%2Fstyle%3E%0A%20%20%20%20%20%20%20%20%20%20%20%20%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fstand.fm%2Fembed%2Fepisodes%2F67a2e22b03d4b633e171f745%22%20class%3D%22standfm-embed-iframe%22%20width%3D%22100%25%22%20frameborder%3D%220%22%20allowtransparency%3D%22true%22%20allow%3D%22encrypted-media%22%3E%3C%2Fiframe%3Eスリーセンテンス要約経営者が抱えがちな「きたものを打ち返すのに精一杯で、未来を考える時間がとれない」問題は、目先のタスク優先で根本的なビジョンや在り方を見失いやすい。対策としては、自分で内省したりAIを活用したり、仲間と合宿を組むなどの選択肢があるが、プロコーチを活用することでより深い気づきと行動の加速が得られる。忙殺されているときこそ「どう在りたいか」を考える習慣を作り、停滞感やモヤモヤを次のステージへの合図に変えよう。音声をベースにした文字起こし記事が以下です。前編:チャンネルコンセプト解説チャンネル名の由来と背景私が音声配信を始めた理由は、「経営者あるある、解決します」というコンセプトで、停滞感やモヤモヤを抱える経営者の方々に向けて、気づきや癒やしをお届けしたいと思ったからです。実は、私自身がまだ学生だった頃、中高生向けの“勉強本”「中高生の勉強あるある、解決します。」を出版したことがありました。6万部売れたこの本なのですが、そこでは「勉強方法そのもの」をガチガチに教えるよりも、「自分たちはこうやって乗り越えたよ」という体験談やストーリーを共有するほうが、多くの人に勇気や気づきを与えられると感じたんです。あれから年月を経て、今度は経営者さんに向けて、似たような発想でお話を発信したい。「ノウハウ」というよりは「生身のストーリー」や「あるある場面」を通して、「あぁ、これって私だけじゃなかったんだ」とホッとしたり、「こういう考え方もあるのか」と新たな一歩を踏み出すきっかけにしてもらいたい。そんな想いで、このチャンネルを開設しました。経営者にとっての“あるある”経営者として事業に邁進していると、AIやチャットGPTのような技術が登場しても、何かと停滞感を感じる瞬間はあるものです。日々のルーチン業務に追われ、情報は溢れるのにうまく使いきれなかったり、人間関係や組織づくりで苦戦したり…。「こんなに便利な技術やツールがあるのに、なんで思うように前に進めないんだろう?」と悩む方も決して少なくありません。私自身、過去にSNSマーケティング企業で役員を経験し、事業の買収・統合を担当した時期に、目先のタスク処理だけで手一杯になってしまった苦い経験があります。そういう時期こそ、「自分が本当はどう在りたいのか?」「この先の未来をどう描きたいのか?」を一度立ち止まって考えることが大切だと思うのです。後編:あるある001「きたものを打ち返すのに精一杯で、未来を考える時間がとれない」忙殺される経営者の日常今回取り上げる「きたものを打ち返すのに精一杯で、未来を考える時間がない」というテーマは、多くの経営者さんが直面する課題です。毎日ミーティング、打ち合わせ、クライアント対応社員からの相談ごと急なトラブル対応新しいプロジェクトの準備や書類作成こんなふうに、いくつもの優先度の高い業務が同時進行でやってくると、とにかくその場その場の「きた球」に集中せざるをえません。気づいたら1日が終わっていて、「そういえば来週の戦略すらちゃんと考えてない…」と慌てる。そんな繰り返し、ありませんか?自分との対話が不足するとどうなる?目先のタスクを処理しているうちは、一見“生産的”に見えるかもしれません。ところが、経営者として未来を見据えた戦略や方向性を考える時間を確保しないまま走り続けると、次のようなリスクが高まります。時代や市場の変化に気づかないまま、取り返しのつかないズレが生じる社員のモチベーションが下がっていることに遅れて気づく自社が本当に目指す姿やビジョンを見失い、モチベーションそのものが落ちるつまり、未来を考えることは、急ぎではないかもしれませんが“非常に重要”です。この「未来を考える時間の不足」は、少しずつ経営の土台を蝕んでいき、ある瞬間に大きな停滞や崩れとして表面化しがちです。どういう解決の方向性があるの?では、どうすればこの「未来を考える時間が取れない」問題を乗り越えられるのでしょうか。ここでは4つのアプローチを整理してみます。1. 自分で解決する内省の時間をつくる週末やオフの時間を活用して、一人でカフェや自宅でノートを開き、未来をじっくり考える方法です。メリットとしては気軽に始められること。一方で、日々の忙しさを理由に先延ばしになりやすい、もしくは「何をどこから考えればいいのか分からない」と空回りするデメリットもあります。(よく、脳内とっ散らかってる人は、一人で整理するのが得意ではない人だと思います。)2. AIを活用するチャットGPTなどのAIツールで“壁打ち”今はチャットGPTなどがあるので、自分のアイデアや方向性をAIに投げかけて整理してもらう方法も人気です。慣れればスピーディーに使えますが、プロンプト(AIへの指示)を的確に作成するリテラシーが必要です。また、AIが提示する情報が自分の本質的な思いや“心の声”と噛み合うとは限らないので、ある程度の試行錯誤が必要になります。3. 経営チームや仲間と対話する経営合宿やロングミーティング普段のオフィス環境から離れて、仲間と経営合宿やロングミーティングを行う。これにより、非日常の空間で集中して未来を構想しやすくなります。ただし、合宿のテーマ設定や進め方(誰がどのようにファシリテーションするのか)をしっかり準備しないと、せっかくの時間が単なる雑談で終わってしまう可能性があります。4. プロコーチを活用する月2回など定期的にコーチングを受ける私自身が特におすすめしているのが、コーチングの時間を“未来を考える”ための仕組みとして活用する方法です。定期的に、第三者の視点をもつプロコーチに状況を話すことで、「1人では気づけなかった本音」や「深い内省」に到達しやすくなります。メリット: 自分との対話時間が強制的に確保される。コーチの質問によって表面化していなかった感情や理想に気づけるデメリット: コーチとの相性や費用面を考慮する必要がある一人でノートに向かうよりも、コーチの質問を通じて自分が本当にやりたかったことにたどり着いたり、方針を固めた後の行動ステップもより明確になります。コーチングは「在り方を整え、加速させるための定期メンテナンス」に近いと言えます。私自身2020年1月から月に2回コーチングを受けて、自分のうちなる声をちゃんと聞くようになったことで深い気づきが得られ、事業のスピードが10倍加速していった感覚があります。未来を考える「頻度」「深さ」「速さ」が全部パワーアップした感覚があり、これは自分一人で脳内がとっ散らかってしまう人には本当に助かる対話だなと実感しました。だからこそ、僕自身がコーチとして独立し、エグゼクティブコーチとして脳内整理と心の整理をすることを仕事にしている理由でもあります。まとめ「未来を考える時間」は大切な投資経営者として日々生じる問題に対処することは必要ですが、そこに追われるばかりだと、「本当はどんな未来を目指しているか」という“コア”を置き去りにしてしまう危険性があります。短期の忙しさにとらわれすぎると、自分自身の直感や情熱を見失う未来を考える時間を確保すると、経営の軸が明確になり、チームにも良い循環が生まれやすい特に、コーチングは経営者の「心の整理」と「行動の加速」を同時に促す強力な手段です。忙しいときこそ、あえてコーチと話す時間をカレンダーに固定し、自分を振り返る“習慣”をつくってみると、予想以上の変化が得られるかもしれません。違和感は変化のチャンス多くの経営者さんが、停滞感やモヤモヤを「嫌なもの」「不都合なもの」と捉えがちですが、実はそれは“次のステージへの合図”でもあります。心や直感からのサインを無視し続けると、いつか大きな“歪み”として表に現れてしまいます。「どうしても心が乗らない仕事がある」「何となく自分の会社が時代から取り残されている気がする」「自分や社員がどこか疲れきって、楽しさを見失っている」こんな違和感こそ、未来を考える手がかりにする。ぜひ一度、立ち止まって「本当はどう在りたいのか?」を見つめ直してみましょう。■P.S.じつは、この音声配信をスタートするまでに、私自身けっこう迷いがありました。ブログを書くのが苦手で、テキストをまとめるのに時間がかかってしまって…。でも、やっぱり経営者さんに向けた情報発信は続けたいし、どうせなら声で気持ちを伝えたほうが楽しそうだと思って、音声配信に踏み切りました。さらに「あるあるネタ」を切り口にしたのは、昔出した本が“あるある形式”で意外に反響が大きかったから。悩んだり停滞感を感じたりするのは、実は自分だけじゃないと知れるだけで、ちょっとホッとするじゃないですか。そんな体験を経営者のみなさんにもお届けできたら嬉しいなと思ったんです。これからも週1-2で配信していきたいと思います。おすすめ記事【おすすめ本】内省力を高める!『ひとり会議の教科書』で経営者の思考が変わる【おすすめ本】経営の型を掴む!なぜ私は『起業の技術』をすすめるのか?→書籍紹介系の記事は実はけっこう人気なので、読んでみてください。なぜ経営者は『ロジカル思考だけ』だと行き詰まりやすいのか?経営者が自己犠牲マインドを手放した先にある「静かな、るんるんモード」って何?『なぜ私は4年間、コーチングで「遊びの時間」を大切にしているのか ー 経営者の意思決定力を高める意外な習慣』停滞感気味な経営者必見!実は大きな飛躍の前に起こる2つのパターンとは?