経営者が自己犠牲マインドを手放した先にある「静かな、るんるんモード」って何?こんにちは、エグゼクティブコーチの野中祥平(のなさん)です。今日は「経営者×自己犠牲」というテーマでお話しします。実はこのテーマ、最近ご相談を受けることが多いんですよね。例えば、こんな。1)この数年めっちゃ頑張ってきたはずなのに、どこか頭打ち感・横ばい感がある2)他者に感謝されることは意識してるけど、自分が自分に感謝できるスタイルを許可していないそんな経営者さんに何人も出会ってきました。僕自身その一人でした。僕は、コーチングを受け続けて5年以上になりますが、「自己犠牲マインドを手放せたこと」は、経営者としての大きな飛躍に繋がったと感じています。この記事では、停滞感を脱却したい方や、2025年に飛躍を狙いたい方が「自分が自分に感謝できる状態」――いわば「静かな、るんるんモード」に入るためのヒントをお届けします。スリーセンテンス要約まとめ猛烈に頑張り続ける経営者ほど、成果やスピードを優先するあまり“自己犠牲”の道を選びやすいが、それ以外の選択肢(=自分が自分に感謝できるスタイル)も本来は常に存在する。その“第三の道”を探ると、実は「心から満たされながら事業を伸ばす」ことが可能になり、長期的に見ても飛躍のきっかけを掴みやすい。ただし自己犠牲感はしつこい“癖”にもなりがちなので、心や認知をアップデートするためにコーチングや専門的な対話を活用することが重要。コーチングを受け始める経営者に共通する停滞感の裏にある、隠れた自己犠牲感とは?「このままじゃダメだと思って、コーチングを受け始めたんです」こう語る経営者の多くが、実は“自分をないがしろにする”ような働き方を続けていることをご存じでしょうか。数字や責任を最優先するあまり、自分の心の状態や満足感は後回しになっている――これがいわゆる“隠れた自己犠牲感”です。一見、「社会に貢献しているんだから立派なこと」「チームのために頑張るのは当たり前」と思われがちです。けれど、その裏で「もっとやれるはず」「この程度で満足してはいけない」という自己否定エンジンがフル回転し、いつしか脳内が「頑張らなきゃ!」の圧力に押しつぶされそうになるケースが少なくありません。こうした経営者は、頭の中で「数字が停滞しているのは自分の責任だ」「部下が育たないのは自分が至らないから」と、自分を叱咤するクセを持っていることが多いのです。実はこの“隠れた自己犠牲感”こそ、コーチングを受け始めた経営者が感じる「頭打ち」「横ばい」の正体になりがちです。どれだけ外側(業務フローや戦略)を改善しても、自分自身への“感謝を忘れている”という無意識のハードルを抱えたままだと、心がブレーキをかけ続けるからです。結果的に「何だか燃え尽き気味」「頑張っているのに心は満たされない」という状況に陥り、ビジネスの伸びしろまで縮めてしまうのです。隠れた自己犠牲感があると、どんな課題が表面に出現するのか?私が、上場企業で執行役員をしていた時の、自己犠牲型の経営事例を少しお伝えします。私自身、コーチングを受けるまでは「リソース不足だし、自分がカバーすればいい」と言い訳をして、2019年ごろ、年間200件のTwitter広告設定を自分でこなしていました。一見「大した時間じゃない」ように見えても、実は“自分を大事にしないスタイル”が常態化していたわけです。そこから少しずつワクワクセンサーが鈍り、ちょっとしたことでムッとしてしまうことが増えました。さらに、新しく入ってきたメンバーが1週間で辞めたり、メンバー同士が対立したり、トラブル処理に追われて経営判断が遅れるなど、組織全体のコンディションにも暗い影響が及んでいったんです。今振り返ると、“自分が自分に感謝できない”まま突っ走っていたのが根本原因でした。一見、経営者が背負い込む姿は「責任感があって偉い」と見られるかもしれません。でも、長期的には誰も得をしない。イライラしたトップの雰囲気は社員にも伝播し、新しいアイデアが生まれにくい空気になってしまう。だからこそ、「自分が自分に感謝できる経営スタイル」を問い直すことが重要です。ここを変えるだけで、意外なほど軽やかな“静かな、るんるんモード”へシフトできる余地があるのです。※静かな、るんるんモード:私が勝手に名付けた、自己犠牲型経営の対局にある経営者のマインド状態です!(前提)私が、「全ステークホルダーの間の矢印が感謝で満たされること」を経営の目指す姿にする理由とは?実は私、数年前までは「経営とは利益最大化だ!」と信じていたタイプでした。もちろん、数字を伸ばすことは今でも大事にしているし、そこを軽視する気はまったくありません。でも、ある時にふと「数字は伸びているのに、なんか心は満たされない」「このまま突き進んだ先に、どんな未来が待っているんだろう?」と疑問を感じたんです。そのタイミングで耳にしたのが、元マクドナルドCEOの原田泳幸さんがゲストとして呼ばれていた、原田翔太さん主催の経営セミナーで聞いた言葉です。それは、「経営とはステークホルダー全員を幸せにすることだ」という言葉でした。これは私にとって、まさに雷に打たれたような衝撃だったんですよね。当時、私は上場企業の執行役員として事業を統括していた時期で、組織も大きくなり、「とにかく最大スピードで成長していこう!」という雰囲気で経営をしていました。社員も増え、取引先も増え、SNSを通じたファン(=お客様)との距離も一気に近くなってきた。そこに「株主」「従業員」「顧客」「社会」のすべてを同時に満たす経営がある──と聞いて、これは新しい視点だとワクワクしたんですね。ところが、いざ自分に落とし込もうとすると、どうしても「でも、そんなことできるのかな?」「利害はぶつかるものじゃないの?」という疑問が湧いてきました。と同時に、そもそも自分自身が「自分に感謝できる生き方」をしていないのでは、と気づいたんです。お客様やチームに対しては「ありがとう」「助かってるよ」と気軽に声をかけられても、自分には感謝ってできてない気がしたんです(しょいこみすぎてたともいえる)。そして、ある時すべてが変わります。それは、「儲かってもないし、あんまり感謝もされないし、トラブルの火消し処理に追われがちな新規事業」を抱えていた2020年6月、コロナ禍で、自宅で上半身スーツに身を包み、経緯報告書を出しながら真摯に謝る経験をした時、、、僕の中で何かが崩れる音がしました。その瞬間、「あれ、全ステークホルダーを幸せにすると言いつつ、自分が自分に感謝できないことしているじゃん!」という矛盾に気づいてしまいました。そこから私は、“全ステークホルダーの間の矢印”をイメージするようになりました。たとえば、顧客→会社、会社→社員、社員→経営者、そして自分→自分──ありとあらゆる関係性の間に「ありがとう」「おかげで助かった」という優しい温かな矢印が飛び交うようになったら、どんなに素敵だろうと考えるようになったんです。具体的に言えば、商品やサービスを利用してくれるお客様が満足し、その声に応えて努力している社員が「私の工夫が伝わった!」とやりがいを感じ、経営者である私も「みんなが頑張ってくれてお客様に喜ばれて嬉しい」と喜ぶ。そして経営者である自分自身が、自分に対しても「こんなチームで、こんな環境で働けて、自分の才能も発揮できててストレスが少ないなんて、ありがたいなあ!」と内側から湧き上がる感謝を持てる……そんな姿が、私の思う理想の経営です。なぜこのイメージが「経営の目指す姿」になったのか? 確かに、短期的な成果を狙うだけなら、自分や周囲を多少無理させるやり方で成果をつくることも可能です。でも、それだといずれどこかで歪みが生じ、組織が疲弊してしまう。ところが、全ステークホルダーの間に感謝が循環していると、多少の不測の事態が起きても互いに支え合って前へ進む活力が生まれるんですよね。(変化に強くなるというか。皮膚が傷ついても自己治癒能力があって再生できるみたいなイメージというか。)私は一度、“自分が自分に感謝していない”まま成果を追い求め、停滞感やイライラに苦しんだ経験があります。その反省から、すべての登場人物の「感謝」が循環する経営スタイルこそ、時代が変化してもぶれない強さをもたらすと確信しています。数字を伸ばすことも含めて、経営で生じるあらゆる課題に取り組むとき、この「感謝の矢印」をいかに増やすかが最大のカギになる。それこそが、私がこの世界観を大事にし続けている理由です。※ちなみに感謝の矢印で満たされている状態っていうのは、一言でいうと、「自然体で調和が取れてるいい感じ」です。時代の流れとも逆行してないし、誰かが犠牲的になるわけでもなく、関わる人がみんないい感じです。短期的な成長や数字よりも、全体の調和を意識できた時に、結果的に勝手に最大スピードで成長できた経験を持つので、調和意識は大事です。「経営者が、自分が自分に感謝できること」を見失ってしまいやすい理由とは?「これだけ頑張ってるのに、なんで満足感が湧かないんだろう?」――私自身、以前はこのモヤモヤを抱え続けていました。限られたリソースで数字を追いかけ、現場作業まで自分が請け負ううちに、「自分の心を満たす」という発想がすっぽり抜け落ちていたんですよね。とくに責任感が強い“努力型”の経営者は、「これくらい自分がやればいい」という自己犠牲モードに陥りやすい。たとえば私も、Twitter広告を年間200件近く自分で設定していながら、「1日30分なら大したことない」と言い聞かせていました。でもその結果、心に余裕を失いイライラが増え、組織にギスギスした空気が漂い始めていたんです。経営者という立場は、成果が出れば「さすが!」と称賛され、課題があっても「背負うのは当然でしょ?」と丸投げされがち。そうすると、いつの間にか自分へ感謝する機会すら見失い、“まだ頑張り足りない”という脳内ループにハマってしまいます。そこで大事なのは「自分はどうありたいのか?」と問い直すこと。私はコーチングでこの問いを真剣に考えた結果、「自分が自分を大事にできないスタイルでは、心から納得できる経営なんて無理だ」と気づかされました。もしあなたも“頑張ってるのに報われない”と感じるなら、その裏にある自己犠牲マインドを見直してみるだけで、経営者人生が大きく変わるかもしれません。自己犠牲の対極 ↔︎ 究極系「静かな、るんるんモード」とは何か?ここまで、「自己犠牲型の経営者マインドだと、もったいないですよー!自分が自分に感謝できることって、自己犠牲脱却の上でポイントですよー!」という話をしました。そこで、提唱するのが、自己犠牲マインドの対極にある「静かな、るんるんモード」です。私が勝手に名付けました。(笑)「静かなる、るんるんモード」とは、頑張りすぎてカリカリしている状態とも、テンション高く空回りしている状態ともまったく違う、“心の落ち着き”と“ささやかなワクワク”が同居した不思議な感覚を指しています。言い換えれば、自分を追い立てるエンジンをオフにしても、自然とニコニコ動き出せる状態――それが私のイメージする究極系です。自己犠牲マインドで頑張っていると、常に「もっとやらなきゃ」「自分の不満は後回し」になりがちですよね。でも、この“るんるんモード”は、自分へのプレッシャーより「自分への応援」を基調にする感じ。私の場合、心臓と喉の間がオレンジ色の光で満たされるようなイメージで、なんかキラキラしてる感じでワクワクしてるんだけど落ち着きがある不思議な状態で、自然と人に愛情を持って接したくなるような状態です。(こういう色とか暖かさの体感は、人によりイメージが違います。)不思議なもので、ここに入ると仕事も対人関係もスムーズになり、少しのハプニングも「まあいっか」と言える余裕が生まれるんです。私の場合、「本当にこの経営スタイルでいいの?」と悩んでいた時期にコーチングを取り入れ、自分への感謝を許可するようになったら、いつの間にか“静かなる、るんるんモード”がデフォルトになりました。数字だけに追われる生活とは違う、軽やかで穏やかな幸福感――それこそが、私が多くの経営者に体験してほしい世界観なのです。自己犠牲感を手放す3つのコツとは?では、「脱自己犠牲→静かな、るんるんモード」を目指したい人は具体的にどうしたらいいのでしょうか?結論、人により自己犠牲の原体験が違うのでそれは自分と向き合うことでしかわからない、、、んですが、ある程度の行動指針は示したいと思います。自己犠牲スタイルにハマっていると、「この程度なら自分がやればいいか…」と仕事を抱え込み、自分への感謝を後回しにしてしまいがち。では、そんな状態を抜け出し、心軽やかに“るんるんモード”へシフトするにはどうすればいいのでしょうか? 私自身の経験と、コーチングの現場で見えてきたポイントを3つにまとめてみました。1. 「本当は、こうしたい」を言葉にしてみるまずは「現状のままではしんどい」「実はこれを人に任せたい」など、自分の本音を言葉にして認識することが大切です。たとえば私の場合、ずっと自分で広告設定を担当していた頃、「週に1時間くらいなら…」と軽く見ていました。でも実際には「本当は任せたほうがいいし、自分はもっと戦略面に集中したい」という気持ちがあったんです。それをあえて言葉にしてみるだけで、「そっか、じゃあ誰かを育成して任せればいいじゃないか」と具体的な行動につながりました。思考の中だけで「やらなきゃ」で止まってしまうと、自己犠牲が常態化しやすいので、本当の望みを声に出すのは想像以上に効果があります。まずは、イライラ、不安、焦り、といったネガティブな感情も、嬉しい、楽しい、ワクワクのポジティブな感情も全部丸ごと受け止めて、認めて、OKを出していってください。2. “自分に感謝する習慣”を意識的につくる経営者は周囲からどうしても“求められる”ことが多いぶん、「自分を褒める」とか「自分に感謝する」ことを後回しにしがち。そこでおすすめなのが、1日の終わりに「今日の自分に感謝だな!」と3つ書き出す習慣です。たとえ些細なことでも「定例ミーティングでメンバーの悩みに寄り添えたきがする!」「少しだけど新規アイデアを練る時間を確保した!」など、“自分にエール”を送るタイミングを意図的に作ると、自己犠牲から抜け出すうえで大きなブレークスルーが生まれます。自分が他人にしてもらったことに対して感謝するのではなく、自分が自分という存在自体に、生きてること自体に、行動自体に感謝するのがポイントです。(自分→他人で外に感謝を感じることも大事なのですが、あえて意識したいのは、自分→自分への矢印です。いいですが、自分→自分の矢印ですよ。)これをすると「自分が、自分という存在自体」にいかに感謝していないかに気付かされるでしょう。この宇宙で、この地球で、この時代をわざわざ選んで生まれてきて、パパとママの元に生まれてきて、経営者という仕事ができている自分という存在自体にいかに感謝していないか。売上成長という結果が出てたり、行動したり、褒められないと自分を認めて、許して、感謝していなかった自分に気づくことができるはずです。(ちなみに私は2023年11月ごろ、独立して半年ぐらいに停滞感に陥り、自分への感謝を徹底的に見直しました。)3. コーチングなど“対話の場”を活用する最後に、やはりコーチングや相談相手との“対話”が欠かせません。自己犠牲マインドは、自分の中に根付いている“頑張り方のクセ”でもあるため、独力で気づくのが難しいんです。第三者と対話することで、「あ、そのやり方、本当はやらなくてもいいんじゃ?」と新しい視点が生まれ、自然に自己犠牲を手放す道が見えてきます。私自身も、「こんなに頑張っているのに、なぜ報われない?」という状態から脱却できたのは、コーチングで自分の思考を客観視する機会を得たからです。一人きりで迷路に入り込む前に、信頼できるコーチやメンターに外側からライトを当ててもらう。それだけで意外なくらいスルッと自己犠牲モードを解除できるものですよ。私の場合は、「経営者たるものこうあるべき!」という常識を無視して、感謝で満たされる経営スタイルを意識してからの変化が大きかったです。そして、経営を楽しみ、成果が自然と出せる自分のスタイルというのが「「遊び心」を解放することだということに気づきました。ユニークでいたい、人と対話する中でうまれたひらめきを形にしたい!そういう欲求が強くて、そのスタイルを確立してからは戦略立案という経営業務でも少し遊び心を発揮できるようになりました。例えば、「次の半年は5G戦略です!」「ダブルチーズバーガー戦略だ!」とか「すきや戦略だ!」なんてキャッチーなコンセプトをたてて自分が楽しめる進め方をするようになっていきました。↓実際2020年に全社会議で発表していた、資料のイメージ資料コーチングを受けてから、こういうビジュアルイメージで考えてキャッチーなワードを考えたり、意外なキーワードを組み合わせてユニークな戦略を立てるのが好きな自分に気づいた感じです。なにより、数字だけの経営計画、戦略を発表するより、「なんか野中さんまた変なこと言ってるな、でもワクワクしてるんだな」ということが伝わるようになったんです。優れた戦略は大事です、しかし経営トップが生き生きワクワクしていることという影響は想像以上にメンバー、リーダーへの波及効果が大きいんです。私の場合真面目に、努力していきますだけじゃないユニークさを出すことがワクワクの源泉でした。この生き生きワクワクの源泉というのは人により違うでしょう。社会課題を意識すると情熱がわいたり、数字やデータで示すとゾクゾクしたり、資料とかじゃなくとにかく喋り倒す人もいたり、そこは様々だと思います。たったこれだけ? と思うかもしれませんが、実際にやってみると「頑張りすぎ」をやめるのは意外とハードルが高いもの。だからこそ、日々の小さな行動で“自分を大切にする思考”を育てていくことが大切だと、私は本当に痛感しています。自分に感謝できる経営スタイルにシフトしたとき、心から湧き上がる「静かな、るんるんモード」をぜひ体験してみてください。まとめ:自己犠牲感は潜在意識に紐づくやっかいな経営ボトルネック、自分の心と向き合いたい場合、心や認知を扱う対話のプロを頼ろうここまでお伝えしてきたように、自己犠牲感とは「経営者が自分にOKを出さない」まま頑張り続ける状態のことです。数字の追求や組織のマネジメントにおいて、短期的にはプラスに見えるかもしれませんが、長期的には心が擦り減り、周囲とのコミュニケーションに摩擦を生んでしまいがち。そして何より、経営者本人が「自分が自分に感謝できない」状態に陥るのは非常に危険です。なぜ危険なのかというと、この自己犠牲感は“潜在意識レベル”で染みついた経営者の頑張り方の癖とも言えるからです。「もっとやらなきゃ」「この程度なら自分がカバーするしかない」という思い込みを、自分で気づかないまま続けてしまうと、結果として外側の人間関係やトラブルに対して反応してマイナス感情が動きやすく、イライラや停滞感が慢性化し、“静かな、るんるんモード”とは程遠い経営スタイルが定着してしまいます。一方、「自分が自分を大事にする」ことを認められるようになると、不思議と会社全体のエネルギーもスムーズに回り始めるんですよね。新人が早期退職しにくい空気ができたり、社員同士の衝突が減ったりするのは、トップの心の余裕が組織に伝わるからです。もし、経営者としての在り方を根本からアップデートしたいなら、ぜひこの“自己犠牲のクセ”を客観的に見つめ直してみてください。しかし、潜在意識に強く結びついた思考習慣を独力で変えるのは容易ではありません。そこで頼りになるのが、“心や認知を扱う対話のプロ”であるコーチなどの存在です。私自身も、コーチングを受け始める前は「他責より自責が大事だし、自己犠牲って悪いことじゃないでしょ?」とまで思い込んでいましたが、専門家との対話を重ねるうちに「あれ、自分が自分を労わることって、実はすごく大事なんだ」と気づけたんです。そこからは驚くほどスムーズに、組織の歯車が噛み合うようになり、売上や社内の雰囲気まで上向いていきました。もちろん、単に“自分を甘やかせばいい”という話ではなく、自分への感謝を認めたうえで最適な形での全体の調和を目指すスタイルにシフトするイメージです。その変化を実現するために、時には専門家との対話が大きな助けとなる。心の奥底にある思い込みを解きほぐしてこそ、真に「静かな、るんるんモード」を味わえる経営へとステップアップしていけるのだと思います。すごく長くなりましたが、この記事が、必要な人に届き、少しでも何かの気づきになっていたら幸いです。昭和、平成という流れで作られた猛烈経営者像を壊し、らしさ溢れる経営者さんが増えることを願っていますし、応援しています!^^P.S.もしあなたが「自分を大事にするなんて、まだまだ余裕がない」と感じていても、実はそこが大きな分岐点です。私も「今はそんなこと言ってられない」という気持ちが強かった時期がありました。でも、だからこそ「心のあり方を変えない限り、いつまで経っても余裕なんて生まれない」と気づいてほしいんです。自分を労わることは、怠けることでも甘えることでもありません。むしろ、経営者が自分に感謝できるスタイルを築くからこそ、組織を健やかに伸ばし続けられる。ぜひ一度、“自己犠牲マインド”を手放して進む先にある“静かなるるんるんモード”の世界観を、味わってみてくださいね。P.S.S. 私が2024年6月にリリースした「インナーモチベーション診断」について補足しておきます。これは、いわゆる“内発的動機”──人が「やっていて楽しい」「お金を払ってでもやりたい」と思えることを、全21種類のタイプに分けて可視化できる新しい性格診断コンテンツです。実は、私自身が「自己犠牲マインドから脱却し、自分の遊び心を受け入れ解放した」という経営経験や、コーチングで支援してきた経営者の心の変化をもとに研究を重ね、開発しました。「自分が自分に感謝できる経営スタイル」は人によって全く違う形をとる、という事実に気づいたからです。だからこそ、このインナーモチベーション診断が“自分は何で満たされるのか?”を理解する手がかりになると思っています。インナーモチベーション診断の受け方や活用法は、7万文字にわたって徹底解説した拙著にまとめてあります(ほぼ有料の経営コーチングレベルの内容です)。実践してみるだけで、ストレスがぐっと減り、パフォーマンスが大きく高まるはず。もし興味がある方は、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。◎BLOGの更新通知を受け取りたい方はこちらから(週1~2回配信/BLOGやイベントのお知らせが届きます)%3C!DOCTYPE%20HTML%3E%0A%3Chtml%20lang%3D%22ja%22%3E%0A%3Chead%3E%0A%3Cmeta%20charset%3D%22UTF-8%22%3E%0A%3Cmeta%20name%3D%22viewport%22%20content%3D%22width%3Ddevice-width%2C%20initial-scale%3D1.0%22%3E%0A%3Ctitle%3EBLOG%E6%9B%B4%E6%96%B0%E9%80%9A%E7%9F%A5%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%AC%E7%99%BB%E9%8C%B2%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%3C%2Ftitle%3E%0A%3C%2Fhead%3E%0A%3Cbody%20style%3D%22padding%3A10px%3B%22%3E%0A%0A%3Cform%20action%3D%22https%3A%2F%2F76auto.biz%2Fnona_coach%2Fplanmail.php%22%20method%3D%22post%22%20style%3D%22text-align%3A%20center%3B%22%3E%0A%20%20%20%20%3C!--%20%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%AA%E9%9A%A0%E3%81%97%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%20--%3E%0A%20%20%20%20%3Cinput%20type%3D%22hidden%22%20name%3D%22mcode%22%20value%3D%22UTF-8%22%3E%0A%20%20%20%20%3Cinput%20type%3D%22hidden%22%20name%3D%22pid%22%20value%3D%2214%22%3E%0A%20%20%20%20%3Cinput%20type%3D%22hidden%22%20name%3D%22spflg%22%20value%3D%221%22%3E%0A%20%20%20%20%3Cinput%20type%3D%22hidden%22%20name%3D%22rgst%22%20value%3D%22entry%22%3E%0A%0A%20%20%20%20%3C!--%20%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%B9%E5%85%A5%E5%8A%9B%E6%AC%84%20--%3E%0A%20%20%20%20%3Cinput%20type%3D%22email%22%20name%3D%22email%22%20placeholder%3D%22%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%B9%22%20required%20style%3D%22padding%3A%2010px%3B%20width%3A%20100%25%3B%20max-width%3A%20300px%3B%20box-sizing%3A%20border-box%3B%22%3E%0A%0A%20%20%20%20%3C!--%20%E7%99%BB%E9%8C%B2%E3%83%9C%E3%82%BF%E3%83%B3%20--%3E%0A%20%20%20%20%3Cinput%20type%3D%22submit%22%20name%3D%22sbm%22%20value%3D%22%E7%99%BB%E9%8C%B2%E3%81%99%E3%82%8B%22%20style%3D%22padding%3A%2010px%2020px%3B%20margin-top%3A%2010px%3B%22%3E%0A%3C%2Fform%3E%0A%0A%3C%2Fbody%3E%0A%3C%2Fhtml%3E◎この記事も読んでみてなぜAI時代なのに、私は「人との深い対話」にこだわり続けるのか?AI時代のコーチングの意味新規事業を「超スピードで進める人」ってどんな人?の答えが「現状への違和感の塊」な理由【2030年未来予測】AI時代に求められる「人間力」は対話力である3つの理由(チャットで長文の怒りをぶつける人を見たことがあるならわかるやつ)経営者こそ、過去のパターンを意識して断ち切るべき3つの理由2025年、目標設定より大切なこととは?私は10倍加速経営コーチ改め、10,000倍加速経営コーチに進化します。◎おすすめ記事【おすすめ本】内省力を高める!『ひとり会議の教科書』で経営者の思考が変わる【おすすめ本】経営の型を掴む!なぜ私は『起業の技術』をすすめるのか?【おすすめ本】常識をぶっ壊せ!『PLAY・JOB』が起業家に与える力と変革経営の未来を変える!トラブル対応「5つのステップ」で競合に差をつける方法経営者向けAI活用事例7選!エグゼクティブコーチが実際に日常的に使ってるやつ(2024年内に使い始めよう)エグゼクティブコーチの私が、コーチングセッションだけではなく「チャットサポート」を大切にしている3つの理由◎「ストレス1/2,パフォーマンス10倍を目指せる」メルマガ講座のご案内「ストレス1/2、パフォーマンス10倍のコツ」が7日間で学べる人気講座です。登録は無料です。コーチングに興味がある方、自分の内面と向き合う必要性を感じてる方、時代の変化に合わせてアップデートができておらず停滞気味な方、などに特に役にたつ内容となっています。上記画像もしくは、以下URLをタップしてください。https://nonacanvas.co.jp/ManagementMentality2mail