【StandFM音声配信】楽々達成できる経営ストーリーを思い描いていない!経営者が陥りがちな「苦労ストーリー」の罠。楽々達成できる経営ストーリーを思い描けていますか?こんにちは、エグゼクティブコーチの野中祥平(のなさん)です。今日のテーマは「楽々達成できる経営ストーリーを思い描いていない!」です。%3Cstyle%3E%20.standfm-embed-iframe%20%7B%20height%3A%20190px%3B%20%7D%20%40media%20only%20screen%20and%20(max-device-width%3A%20480px)%20%7B%20.standfm-embed-iframe%20%7B%20height%3A%20230px%3B%20%7D%20%7D%20%3C%2Fstyle%3E%0A%20%20%20%20%20%20%20%20%20%20%20%20%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fstand.fm%2Fembed%2Fepisodes%2F680af50942d511b04d20040a%22%20class%3D%22standfm-embed-iframe%22%20width%3D%22100%25%22%20frameborder%3D%220%22%20allowtransparency%3D%22true%22%20allow%3D%22encrypted-media%22%3E%3C%2Fiframe%3E最近、様々なクライアントさんとお話したり、自分が過去にどのようにコーチングを受けていたかを振り返ったりする中で、よく見かける「経営あるある」に気づきました。それは…「苦しんで目の前の課題解決をたくさんこなした先にいい未来があるはず」と思い込んでいる状態です。経営をしていると、様々な課題が次々と現れますよね。人が辞めてしまったり、トラブルが発生したり、KPIが思うように進捗しなかったり、プロダクト改善が予定通りに進まなかったり…。そんな状況の中で、日々経営者さんは現場の最前線に立ったり、ミーティングをこなしたり、戦略を考えたり、外部の方と会ったりと、本当に忙しない日々を送っています。そんな毎日の中で陥りがちなのが、目の前のモグラたたきのように次々と課題を解決することに夢中になり、未来から逆算したときの本質的な課題に対する意識が薄れてしまうという状態です。今回はそんな「苦労ストーリー」から抜け出し、「楽々達成できる経営ストーリー」を描くためのヒントをQ&A形式でお伝えします。私自身の経験も交えながら、経営に「軽さ」と「ワクワク」を取り戻すためのきっかけになれば嬉しいです。スリーセンテンス要約多くの経営者は「苦労して課題を解決した先に成功がある」という思い込みにとらわれ、目前のモグラたたきに追われるうちに本質的な課題を見失いがちである。「楽々達成できる自分」を想像し、自分が本当に集中したいことや、未来の感謝の循環を具体的にイメージすることで、自己犠牲的なシナリオから解放された経営が可能になる。コーチングのような対人支援を活用することで、現状の制約や思考の癖から脱却し、本質的な課題に向き合い、楽々と成果を出せる新しい経営ストーリーを描くことができる。Q1. なぜ私たちは「苦労して成果を出す」というストーリーにとらわれがちなのか?A:主に2つの大きな原因があります。1つ目は、過去の成功パターンが身についていること。例えば受験勉強で「苦労して頑張った先に合格できた」という成功体験があると、「成長するためには苦労して我慢していろいろやらなければならない」というパターンが染み付いてしまうのです。2つ目は、親の刷り込みや世の中の常識の影響。「努力しないと成功できない」「人に迷惑をかけてはいけない」「頑張らないと認められない」といった教えや、学校の部活動など周囲の影響で「一番頑張った人が成長する」「頑張らないと大会で優勝できない」といった価値観を内面化してしまうことがあります。こうした影響から、ビジネスの世界においても「成長して結果を出し、飛躍するための手段」が「苦しむこと、修行すること、努力すること」だと思い込んでしまうのです。Q2. 「苦労するシナリオ」を手放せないとどうなってしまうの?A:続けていくと、次のような弊害が表れてきます。本質的な経営課題よりも目先のモグラたたきで疲弊しやすくなる自己犠牲的な働き方・考え方が優先されすぎて、自分自身のエネルギーが枯渇する燃え尽き感を感じやすくなる生き生きワクワク元気に経営できなくなる「このタスクをこなして、あの問題を解決して、この障害を乗り越えれば…」という思考ループに陥り、永遠に自分が苦しむ問題解決の世界から抜け出せなくなってしまうのです。Q3. 「苦労するシナリオ」を手放して、「楽々達成する」にはどうすればいいの?A:私自身の経験をシェアしたいと思います。2018年から2023年の5年間、私は赤字だった美容SNSメディアを買収して10倍成長させるという経営を行っていました。1億円ほどで赤字だった事業を5年で10億円以上の黒字に成長させる過程で、2020年1月からコーチングを受け始めたのですが、そこでの経験が大きなターニングポイントになりました。コーチングを受け始めて1年後くらいのこと。「2年後、楽々営利10億円を全社で達成できているとしたら、どんな自分ですか?」というテーマでコーチの方と話したときに、自己犠牲的なストーリーを手放すきっかけを得ることができました。この問いを深めていくと、主に2つの視点が見えてきました。1つ目は「自分が何に集中しているとき、楽々達成できるのか」という視点。例えば、メンバーとディスカッションを楽しんでいる自分、何かを組み立てるのを楽しんでいる自分、数字を伸ばすためにはどうすればいいかを考えること自体を楽しんでいる自分…といった、自分が得意で好きでエネルギーが湧く活動で生き生きワクワクしながら、サクサクとアイデアを形にしていく姿が見えてきました。それは決して「組織マネジメントで悩む」「組織のルール作りで悩む」「営業チームとのコミュニケーションで悩む」といった世界ではなく、自分の得意で好きで楽しい活動に自分自身が集中できている世界だったのです。2つ目は「未来に誰とどんな会話をしているか、誰にどんな感謝をしているか」という視点。未来の自分が、自分自身にどんな感謝の言葉を投げかけているか、コーチの人と「めっちゃ成長したよね、想定外の成長をしていい感じで進んでよかったね」と話しているシーン、コアメンバーと「いろいろあったけど楽しかったよね、気づいたらここまで私たち来ちゃいましたよね」と語り合っているシーン…そんな未来の会話や感謝を想像したとき、気持ちよさを感じると同時に、「あれ、そこと今の世界のギャップって何だろう?」と考えることができました。そこで気づいたのが、「目先の評価面談をどうするか」「メンバーとのコミュニケーションをどうするか」「どういう人を採用するか」といった課題に悩むよりも、自分が何に集中して、周りをどのように活躍させているかに意識を向けることの方が、楽々達成できるストーリーに近づけるということでした。Q4. その後、実際にどうなったのか教えてください。A:この視点の転換が現実の成果につながりました。当時「2年後、営利10億円」というのは正直厳しい目標だと思っていたのですが、2023年の段階で全社営利10億円という数字は気づいたら達成していました。そしてその後も会社は成長し続けています。私の意識が変わったことで、全体の調和がとれ、全体のエネルギー循環が感謝や愛情で満ち足りているような状態に近づきやすくなったと実感しています。Q5. コーチングを受けることの意義は何なのでしょうか?A:「楽々達成」を目指す上でコーチングが特に効果的な理由がいくつかあります。目先の問題対応と未来から逆算したときに見える本質的な課題には、往々にして大きな差があります。特に半年後や1年後だと、どうしても現場の積み上げから想像する未来になりがちです。そこで有効なのが、2年後、3年後、5年後といった、ぶっ飛んだ飛躍をした未来を想像すること。「全てがうまくいったらここまでいってもおかしくないよね」「ここまでいったらめっちゃ誇れるよね、最高だよね」といったレベルの未来を楽々達成できている自分を妄想してみるのです。そうすることで、目先の問題解決を超えた本質的な課題が見えてくるのですが、このプロセスを自分一人で行うのは難しいことがあります。そこでコーチングの出番となります。コーチングの価値は以下の点にあります:思考の癖や制約への気づき:「それって今の意識じゃないですか?」「もっと違う意識なんじゃないですか?」とコーチに問いかけられることで、自分の思考の癖に気づくことができる未来視点の深掘り:「これは今の思考の癖が出ていますね」と指摘を受け、もっと飛躍したところを妄想する視点が得られるアクションへの落とし込み:「これらの要素につながる今すぐできるアクションは何ですか?」と問われることで、未来と今を繋ぐ扉を開き、直近のアクションに繋げやすくなる一人で内省すると、どうしても要素がどんどん増えていって散漫になったり、具体的なアクションを設定する視点を忘れてしまったり、現在の意識に引っ張られやすくなったりします。コーチングを受けることで、こうした限界を超えられるのです。Q6. ChatGPTなどのAIツールでは代用できないのでしょうか?A:ChatGPTのような最新のAIツールを活用して自分の思考を整理する人も増えていますが、注意点があります。ChatGPTは「最もそれっぽい回答を返す」というアルゴリズムになっているので、文脈全体と学習してきた過去のデータから考えて、最もそれらしいことを返す傾向があります。その結果、割と都合のいいことを言ってくれたり、自分の思考の癖を指摘するような機能になっていないのです。例えば「こういうことが課題だと思うんだよね」と伝えると、すぐに「その課題はこういうふうに解決していきましょう」とアドバイスしてきてしまいがちです。素直でいい奴すぎる印象が強いんですね。そのため、本質的なテーマで自分の内面を深掘りしたり、未来とのギャップをあぶり出したり、新しい未来につながる扉を開いていきたいような場合は、人間のコーチングを受ける方が効果的です。対人支援のプロであるコーチに関わってもらうことで、自分の思考や感情のぶれ・揺れを指摘してもらいやすく、客観視しやすくなります。まとめ:楽々達成ストーリーを描くためのポイント「苦労して頑張った先に成果がある」という思い込みから脱却するための重要なポイントをまとめると:楽々達成している未来の自分をイメージする:2年後、3年後、あるいは5年後に、理想的な状態で成果を出している自分を具体的に想像してみる2つの重要な視点を持つ:「自分が何に集中しているとき、楽々達成できるか」 「誰とどんな会話や感謝を交わしているか」目先の課題と本質的な課題を分ける:モグラたたきのような目の前の問題解決と、本当に取り組むべき本質的な課題を区別するコーチングを活用する:思考の癖を指摘してもらい、未来と現在のギャップを埋めるアクションを明確にする経営者として課題解決に追われる日々の中で、たまには立ち止まって「本当に自分は何に集中すべきなのか」「どんな未来を楽々と達成したいのか」を考える時間を持つことが大切です。それが結果的に、あなた自身も組織も、より軽やかで楽しく、そして成果の出る経営につながっていくのではないでしょうか。PS:なぜ今、この話をしたいのか私自身、経営者として様々な課題と向き合ってきました。そして実感したのは、「課題解決に追われる経営」と「本質に集中する経営」では、同じ努力をしても得られる成果に大きな差が出るということです。現在エグゼクティブコーチとして多くの経営者の方と関わる中で、「苦労ストーリー」に囚われている方があまりにも多いことに気づきます。それは決して悪いことではなく、むしろ真面目で責任感の強い方だからこそ陥りやすい状況なのです。しかし、あなたがより大きな成果を出しながら、同時に生き生きと経営を楽しむためには、このパターンから抜け出す必要があります。私自身、コーチングを通じてこの視点を得たことで経営が大きく加速した経験があります。これからも経営のテーマで「こういうことってあるあるだよな」と思うことを随時解説していければと思いますし、私自身がコーチングをこういった「あるある」テーマに対してどのように活用してきたのかもお伝えしていきたいと思います。あなた自身の経営に、少しでも「楽々達成できる軽やかさ」が加わることを願っています。▼ 音声配信でも解説しています 楽々達成できる経営ストーリーを思い描いていない! https://stand.fm/episodes/680af50942d511b04d20040a%3Cstyle%3E%20.standfm-embed-iframe%20%7B%20height%3A%20190px%3B%20%7D%20%40media%20only%20screen%20and%20(max-device-width%3A%20480px)%20%7B%20.standfm-embed-iframe%20%7B%20height%3A%20230px%3B%20%7D%20%7D%20%3C%2Fstyle%3E%0A%20%20%20%20%20%20%20%20%20%20%20%20%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fstand.fm%2Fembed%2Fepisodes%2F680af50942d511b04d20040a%22%20class%3D%22standfm-embed-iframe%22%20width%3D%22100%25%22%20frameborder%3D%220%22%20allowtransparency%3D%22true%22%20allow%3D%22encrypted-media%22%3E%3C%2Fiframe%3E