こんにちは、元上場企業役員・エグゼクティブコーチの野中祥平です。M&Aした赤字事業を5年で売上1億→10億に成長させた経営経験を元に、事業と組織の両面から中小・ベンチャー企業の経営者・No.2・一人社長のサポートをしています。AIに相談して、比較表も手順もできた。それなのに、なぜか「よし、やろう」とならない。今日は、私自身がAIと人間のコーチに同じテーマを相談した経験から、その先に残る問いを考えます。 同じように悩んでいる方が、ご自身の状況を考えるヒントになったら嬉しいです。私が相談していたのは、名前の候補だけではありませんでした私自身もAIを日常的に活用しています。ポッドキャスト第10回では、番組の名前がしっくりこないという悩みで、人間のコーチであるまいまいさんとの対話を実演し、その後AIにも相談しました。新しい名前の案を出すだけなら、すぐに始められます。でも、まいまいさんと話すうちに、今の名前の何が好きで、何が気になるのか、誰にどう受け取ってほしいのかが見えてきました。最終的には、大切にしたい「AI時代」を残し、言いづらかった「10倍活用」を外す方向が見えました。私は上場企業のトレンダーズ株式会社で2023年まで執行役員を務め、その途中の2020年からコーチングを受け続けてきました。事業でも番組づくりでも、答えの候補を増やすことと、自分が選びたい理由を確かめることの両方を使っています。この実演は当時の一例で、AI全般の能力を決める比較ではありません。ここでお伝えしたいのは、整理した後にも自分の中に残っていることを、次の問いとして扱えるということです。整理した答えに、何が残っているか判断材料が不足している場合顧客の反応がわからない。必要な予算を確認していない。相手が引き受けられるか聞いていない。こうした情報が不足しているなら、次は調べる、聞く、試すことが必要です。この場合、迷っている自分を変えようとする前に、何がわかれば選べるかを明確にします。AIに情報の候補や確認項目を整理してもらい、実際の相手やデータで確かめる方法もあります。大切なのは、AIが出したもっともらしい想定を、確認済みの事実と混ぜないことです。顧客が喜ぶはず、社員が動けるはず、という部分は、実際に確かめる必要があります。材料不足なら、その不足を具体的な確認行動へ変える方が進みやすくなります。判断基準や違和感を言葉にしていない場合一方で、情報は十分あるのに決められないこともあります。どの案も合理的だけれど、自分はどれを選びたいのかわからない。その場合は、選択肢より、選ぶ軸を考える余地があります。私が番組名を相談したとき、最初の問いは「この名前でいいのか」でした。言いにくい、覚えにくい、届けたい人に伝わるのか。そうした不満がありました。ところが、コーチとの対話で、今の名前の気に入っている部分を確かめていくと、残したいものが見えてきました。「AI時代」という大きなテーマの中で、コーチングを探求したい。その感覚は大事にしたかったのです。必要だったのは、新しい名前を大量に増やすことだけではありませんでした。自分が何を残したくて、何を削ってよいのかを確かめることでした。決めた後の場面が見えていない場合もある方向性には納得している。でも、決めたら社員へ説明し、仕事を渡し、今の計画を変えなければならない。その負荷を思うと、もう少し考えたくなる。そんな場合もあります。このときは、「なぜ決断できないのか」と自分を責めるより、決めた後に何が始まるのかを分けてみます。誰と話すのか。何をお願いするのか。相手が心配しそうなことは何か。最初に試す範囲を小さくできるか。私が経営者の支援で大切にしているのは、話を整理して終わらせず、任せ方や伝え方、動かし方まで一緒に考えることです。行動への道筋が見えて初めて、決められるようになるテーマもあるからです。ここで「次の行動」は、大きな実行でなくても構いません。担当候補の人に意見を聞く、顧客に反応を確かめる、必要な情報を集める。まだ最終決定できないなら、決めるための行動を選ぶこともできます。次の対話で扱うテーマを変える案を増やす前に、譲れないことを確かめるAIとの壁打ちを続けるなら、指示を少し変えてみる方法があります。次は、案を作る依頼ではなく、自分の反応を一つずつ確認する依頼です。いまは新しい案を増やさず、私が決めきれない理由を一緒に整理してください。まず、今の案で気に入っていることを一つ聞いてください。私の答えを受けてから、次の問いへ進んでください。私が話していない動機を、事実として決めつけないでください。これは実演で使ったプロンプトの引用ではなく、この記事用の活用例です。実際の応答はサービスや使い方によって変わりますが、「何をしてほしいか」を選び直すことはできます。そのやり取りで進むなら、AIを使って進めればよいと思います。人に相談すること自体を目的にする必要はありません。一方で、応答を調整することに疲れたり、自分の話に集中したいと感じたりするなら、人との対話を試す理由になります。人に相談するときに持ち込む材料AIとの会話を、最初から全部説明し直す必要はありません。次の三つに分けて持っていくと、残っているテーマが伝わりやすくなります。・すでに整理できたこと。・まだ確認できていない事実。・答えはありそうなのに、しっくりきていないこと。「この案が一番合理的だと思う。でも、選びたい感じがしない」と言えるだけでも、対話の材料になります。その違和感が重要な価値観なのか、未確認のリスクなのか、単に今は疲れているのか。結論を先に決めずに見ていきます。私が、人との対話に期待していること私がまいまいさんとの対話で助かっていたのは、まだ弱い可能性を一緒に育ててもらえることでした。すぐに完成した計画にしなくてもよい。なぜ気になるのか、どんな未来なら嬉しいかを話せる。その中で、自分の考えに輪郭が出てきました。また、行動しなかったことも、ただ失敗として扱わず、何が引っかかったのかを考えられました。決めたことを実行し、反応を見て、次の対話で修正する。その往復に価値を感じていました。これは、AIには同じような支援が一切できないという主張ではありません。私にとって、継続して自分を理解してくれる相手との関係の中で、考えやすいテーマがあるということです。整理力の不足ではなく、扱う問いの違い自分で考えられる人ほど、決められないと「まだ整理が甘い」と考えて、さらに資料を増やすことがあります。でも、整理の量を増やすより、問いを変えた方がよい場面もあります。どちらが正しいかではなく、どちらに自分は力を使いたいか。何をすればよいかではなく、どの未来を育てたいか。どう実行するかではなく、誰と最初に合意したいか。そうした問いへ進むことも、経営の仕事の一部です。AIへ戻す仕事が、対話の後にはっきりすることもある人との対話で、すべての作業を終える必要はありません。自分が残したい条件が明確になったら、その条件で案を作り直すことをAIへ頼めます。必要な比較軸がわかれば、調査や整理も具体的に依頼できます。大切なのは、AIの出力を増やすこと自体が目的にならないことです。何を決めるための情報かが明確なら、出力を評価しやすくなります。対話の前にはうまく頼めなかった仕事を、対話の後には具体的に頼める。そのような組み合わせもあります。AIを使いこなす力を弱めるのではなく、自分の意図をより正確に渡せるようにする。そのために、人との時間を使う選択肢があります。決断が進んだかは、答えを出した瞬間だけではなく、その後の一歩でも確認できます。実際に話したり試したりして違いが見えたら、その情報で判断を更新していきます。AIで経営の前提が変わるときも、対話を行き来させるAIを導入すれば、今の仕事を速くするだけでなく、社員に任せる仕事や、経営者自身が担う役割も変わり得ます。「この先、今の組織の形でよいのか」という迷いも、コーチングで扱いたい経営課題です。AIとの壁打ちで見えてきた案を人との対話へ持ち込み、そこで確かめた目的や判断、残った問いを、またAIへ引き継いで具体化する。そんな連携も考えられます。引き継ぐなら、目的、決めたこと、その理由、まだ決めていないこと、次に手伝ってほしいことをまとめると、背景が伝わりやすくなります。記録の作成・共有方法は、本人の希望と取り扱う情報を確認して相談します。実際に何を共有するかを決める前に、対話データを自動で外部AIへ送ることを前提にはしません。YouTubeでも、コーチと一緒に実体験を話しています「AI時代のコーチングラジオ」では、私と、2020年から私のコーチを務めるまいまいさんが、受け手側の実体験も交えて話しています。今回のテーマが気になった方には、「AIと人間のコーチに、番組名の悩みを相談した実演」の回も参考になると思います。対話の雰囲気や、言葉になるまでのやりとりも、ぜひ聴いてみてください。%3Ciframe%20width%3D%221280%22%20height%3D%22720%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FH00vRhS7Pok%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%22%20allowfullscreen%3D%22%22%3E%3C%2Fiframe%3Eこの回で話していること・番組名に感じていた違和感・まいまいさんとの対話で確かめたこと・AIにも同じテーマを相談して感じた違い未解決の経営課題を、次の一歩へ私は、中小・ベンチャー企業の経営者・No.2・一人社長の「未解決の経営課題TOP5」を見える化し、「任せ方・育て方・動かし方」まで決めて、実行速度を10倍にするエグゼクティブコーチングを提供しています。私自身が上場企業役員時代にM&A買収した赤字事業を5年で10倍成長させた時、色々な失敗をしました。顧問もコンサルも頼りました。コーチングも受けました。その過程で学んだこと、自己犠牲しがちな自分自身がコーチングを受けて自己変容してきた経験、そして経営者を支援する中で得た気づきや学びをこのブログでシェアしています。同じ苦しみや悩みを知ってショートカットしてもらい、自分の本音や違和感に気づいて軌道修正がしやすい経営に少しでも近づいてもらえたら嬉しいです。経営課題TOP5を、一緒に整理しませんか現在抱えている経営課題TOP5を整理する「エグゼクティブコーチング初回体験セッション」へ、この記事を読んでくださった方限定で無料ご招待しています。毎月5名限定のため、体験してみたい方はぜひお申し込みください。