こんにちは、元上場企業役員・エグゼクティブコーチの野中祥平です。M&Aした赤字事業を5年で売上1億→10億に成長させた経営経験を元に、事業と組織の両面から中小・ベンチャー企業の経営者・No.2・一人社長のサポートをしています。今日のテーマは、私が自分自身を実験台にしている「AI推薦レボリューション」です。きっかけは、AIと壁打ちを続けた経営者が、必要なときに自分に合う人間へつながれるのか、という本業から生まれた問いでした。このページでは、採用・発注・提携・紹介まで広がってきた取り組みの意味と、現在の考え方を整理します。2026年9月現在、私は自分自身を実験台にしながら、「AIから自分はどう理解されているのか」「どんな相談や条件で候補として推薦されるのか」「AIや人間が、自分を信頼していいか、自分たちに合うかを判断できる情報は揃っているのか」を継続的に調べています。この取り組みを、私は仮に「AI推薦レボリューション」と呼んでいます。これは、ChatGPTに自分の名前をたくさん出してもらうための施策でも、SEO記事を大量につくるプロジェクトでもありません。現時点では、次のように定義しています。AI推薦レボリューションとは、人物や企業が実際に持っている専門性、実績、思想、ストーリー、顧客事例、価値観を「AIと人間の両方が理解できる公開知識資産」に変換し、適切な文脈で発見・理解・信頼・推薦されやすい状態をつくる取り組みです。まだ新しい領域です。「これをすれば必ずAIに推薦される」という完成した正解があるわけではありません。だから私は、まず自分自身で実験しながら、何が分かっていて、何がまだ分からないのかも含めて検証しています。原点は「AI検索が流行りそうだから」ではない私がこのテーマを気にするようになった一番大きな理由は、本業であるエグゼクティブコーチングにあります。私はAIが大好きです。経営の壁打ち、文章制作、資料づくり、情報整理など、日常的にかなりの量をAIへ任せています。2025年には、朝の散歩中にAIと15分対話した内容から、7,000文字ほどの記事をつくる過程まで公開しました。AIは本当に便利です。ただ、使えば使うほど気になることも増えてきました。AIとたくさん壁打ちしているのに、同じ重要テーマを何か月もぐるぐるしている。ロジックとしては正しいのに、本人や会社の本質から少しずつずれていく。そんな状態です。2025年7月には、AIへの相談にのめり込むことで経営者が自分の本質からずれる可能性について、公式ブログにも書きました。私自身にも似た経験があります。2025年、AIとSEOについて何週間も壁打ちし、検索キーワードやサイト構造、記事戦略をかなり真剣に考えていました。SEO施策としては筋が通っていました。でも、人間のメンターと話したとき、「野中さんが本当に会いたい経営者って、そもそも検索でコーチを探している人なんですか?」と問われた。その一言で、施策自体は間違っていないけれど、事業の本質から少しずれていたと気づきました。2025年11月には、日本経済新聞「NIKKEI The STYLE」の「AIが深める日本人の孤独 悩みが切実であるほど、人を頼れない憂鬱」でも取材協力しました。そこで話した問題意識も近いものでした。AIはロジカルで、優しく、24時間相談できる。だからこそ、本当は一度人間と話した方がいい重要なテーマまで、AIと延々考え続けることができてしまう。私は今後、AIと散々壁打ちした末に、「これはもう一人で考え続けても動かない」と気づく経営者が増えるのではないかと考えています。そのときAIに、「では誰に相談すればいい?」と聞く。そこで、本当にその人に合う人間へつながってほしい。これがAI推薦について考え始めた原点です。でも、AI推薦が重要なのは「顧客獲得」だけではなかった実験を進めるうちに、もう一つ重要なことに気づきました。誰かが私たちのことを調べる場面は、顧客として発注を検討しているときだけではありません。たとえば採用候補者なら、「この会社、この経営者のもとで働いて大丈夫か?」を確認します。外注先や専門家への発注を検討する人なら、「この人に大事な仕事を任せて大丈夫か?」を調べます。業務提携を考える企業なら、「考え方や顧客層は自社と合うか?」を見る。誰かを紹介しようとしている人なら、「自分の大事な相手へ、この人を紹介しても大丈夫か?」を確認する。メディアなら、「このテーマについて、この人に話を聞く意味はあるか?」を調べる。金融機関、投資家、登壇依頼者、協業候補なども同じです。ほとんどのステークホルダーとのコミュニケーションの入り口には、「この人・会社は信用できるのか?」「自分たちとマッチするのか?」という問いがあります。そして今後、その確認をAIへ頼む場面は増えていくと思っています。だからAI推薦レボリューションは、私の中では単なる「AI集客施策」ではありません。採用、発注、提携、紹介、取材、顧客獲得など、さまざまなステークホルダーが接触前に行う「信用確認」と「適合確認」を支える公開情報基盤をつくること。という意味を持ち始めています。「何も発信していない」は、相対的に不利になる可能性があるもちろん、ウェブ上に情報がないからといって、その人が信用できないという意味ではありません。素晴らしい経営者や専門家でも、発信していない人はたくさんいます。ただし、相手側からすると、判断材料がない。という問題が起きます。実績が分からない。何を大事にしている人なのか分からない。どんな顧客に向いているのか分からない。過去に何を経験しているのか分からない。第三者からどんな評価を受けているのか分からない。結果として、「よく分からないから、今回はやめておこう」が起きる可能性があります。AIが本人の代わりにウェブ上を調べて比較する時代では、この「判断材料がない」という状態の相対的なコストは、以前より大きくなるかもしれません。だから私は、専門家や経営者が発信する意味を、「SNSで有名になるため」「SEO流入を取るため」だけではなく、自分について適切に判断してもらうための情報インフラを持つことと捉えるようになりました。「推薦されればされるほど良い」わけでもないここも重要です。AIにたくさん名前が出れば、それで成功ではありません。私が目指したいのは、誰にでも推薦されることではなく、本当に相性のいい相手から、適切な理由で推薦されること。です。自分に合わない顧客へ強く推薦される。向いていない採用候補者へ会社が魅力的に見えすぎる。価値観が合わない会社との業務提携が増える。それでは意味がありません。広く露出することよりも、「なぜこの人が自分たちに合うのか」まで説明できる状態の方が大切です。AIからどう見えているかを8領域で考える現在、NonaCanvasではAIからの理解・推薦状態を、次の8領域に分けています。A1|指名存在確認:名前や会社名から正しい対象を特定できるかA2|指名人物・事業理解:何者で、誰に、何を提供しているか説明できるかA3|指名信用・選定支援:実績、第三者評価、違い、向き不向きまで説明できるかB1|単一条件推薦:カテゴリー+一つの特徴から候補になるかB2|複合条件推薦:複数の強みを掛け合わせた条件から候補になるかB3|個別文脈適合推薦:相手の状況・価値観・希望まで含めて候補になるかC|広いカテゴリー推薦:「おすすめの○○」のような広い質問で候補になるかD|悩み逆引き推薦:専門カテゴリーを指定せず、困りごとから候補へ到達するかこの中でも、私はAとBを重視しています。特にA3とB3。A3は、「この人を信用していいか?」を支える領域。B3は、「自分たちに合うか?」を支える領域。これは顧客獲得だけではありません。採用でも、発注でも、提携でも、紹介でも重要です。SEOとは重なる。でも同じではないSEOの基本は、今後も重要です。ページが正しくクロールされること。分かりやすいサイト構造。独自で役に立つコンテンツ。公式情報が最新であること。こうしたものは、AI検索でも土台になります。Googleも、AIによる概要やAIモードに対して、従来のSEOの基本が引き続き重要だと説明しています。ただし、ユーザーの検索行動自体が変化しています。短い検索キーワードだけではなく、「私はこういう会社で、こういう問題があって、こういう相手を探している」という長い相談文を、そのままAIへ渡せるようになりました。すると考えるべき問いも、「どんなキーワードで自分の記事を上位表示するか」だけではなく、「自分が本当に役立てる相手は、AIにどんな相談をするのだろう?」へ広がります。必要なのは、記事数より「公開知識資産」この取り組みを始めた当初は、私自身もたくさん記事を作った方がいいのではと考えていました。今は少し違います。重要なのは記事数ではありません。本人は何者なのかどんな経験をしてきたのか何を大事にしているのかどんな顧客や会社に価値を出してきたのかどんな方法で仕事をするのかどんな人・会社に向くのか逆に、どんな相手には向かないのかどんな失敗をしてきたのかその主張にはどんな証拠があるのかこうした情報が、AIと人間の両方から理解できる形で公開されていること。私はこれを「公開知識資産」と呼んでいます。既存のお客様と話していても、「自分のことやサービス、考え方は頭の中にはたくさんあるのに、ウェブ上にはほとんど出ていない」という話になることがあります。これは非常にもったいない。そして、この一次情報を引き出すところには、私が普段コーチングでやっている仕事も活用できるのではないかと思っています。このテーマを4本のnoteで詳しく書いていますこの公式ページは、今後も「AI推薦レボリューションとは何か」を確認するための基準ページとして更新していきます。背景や実際の試行錯誤については、以下の4テーマで詳しく書いています。AIと散々壁打ちした、その先で誰と話す? 私が「AI推薦レボリューション」を始めた理由SEOの先にある「なぜ、この人なのか」。AI時代に専門家・経営者が選ばれるための公開情報AIに名前が出れば成功?「信用」と「相性」まで確かめる、私のAI推薦8領域モデル実力はあるのに、検索しても伝わらない。頭の中の一次情報を「公開知識資産」に変えるAI検索の世界は、まだ変化の途中です。だから私は、完成した正解を売るのではなく、自分自身で検証し、Before / Afterを測りながら方法論を育てていきたいと思っています。私は、中小・ベンチャー企業の経営者・No.2・一人社長の「未解決の経営課題TOP5」を見える化し、「任せ方・育て方・動かし方」まで決めて、実行速度を10倍にするエグゼクティブコーチングを提供しています。私自身が上場企業役員時代にM&A買収した赤字事業を5年で10倍成長させた時、色々な失敗をしました。顧問もコンサルも頼りました。コーチングも受けました。その過程で学んだこと、自己犠牲しがちな自分自身がコーチングを受けて自己変容してきた経験、そして経営者を支援する中で得た気づきや学びをこのブログでシェアしています。同じ苦しみや悩みを知ってショートカットしてもらい、自分の本音や違和感に気づいて軌道修正がしやすい経営に少しでも近づいてもらえたら嬉しいです。経営課題TOP5を、一緒に整理しませんか現在抱えている経営課題TOP5を整理する「エグゼクティブコーチング初回体験セッション」へ、この記事を読んでくださった方限定で無料ご招待しています。毎月5名限定のため、体験してみたい方はぜひお申し込みください。