こんにちは、インフルエンサー専門ビジネスコーチ「のなさん(@nonanona_tr)」です。今回は、インフルエンサーさんが「新しく自社商品を立ち上げたい!」時に重要なステップとなる「ニーズ調査インタビュー」について解説します。ここでいう自社商品というのは、「コンサルサービス」「コーチングサービス」「オンラインサロン」などの中長期で収益をつくるための、自分独自のサービスというイメージです。新しいサービスの開発にあたり、対象顧客のニーズを理解することは成功の鍵となります。顧客のニーズを把握するための有効な手段が、インタビューです。本稿では、その実施方法とポイントについて事例も踏まえて、10項目にわたりご紹介します。ニーズ調査インタビュー実施事例まず最初に「ニーズ調査インタビュー実施事例」をシェアします。イメージできてない状態でポイントを伝えてもなかなか頭に入ってこないと思うので。「なるほど、こういう感じでインタビューして、次につなげていくのか」とイメージしてもらえたらと思います。ジャンルや名前は伏せますが、実際に30万人超えのインフルエンサーさんが実施したニーズ調査の事例です。「オンラインサロン・構築前」に行ったインタビュー事例・調査前の状態:動画の発信はしていた&再生数を見てニーズ把握していたが、フォロワーが抱える課題についてインタビューしたことはない。「オンラインサロンっぽいことがしたいが、具体的なサービスコンセプトが見えてない状態。・ニーズ調査で叶えたかったこと:自分が解決すべきユーザーの課題を特定する。ユーザーの行動を理解する。・プレ調査:Instagramストーリーで簡単なアンケート調査を実施。フリーアンサー形式で悩みを聞いたり、選択形式でどの悩みが多いかなどを事前に把握。・インタビュー調査:ストーリーでインタビュー調査に協力してくれる人を募集し、ZOOMでのインタビューを実施。5人程度話を聞く。・インタビューの成果:ユーザーが抱える課題を言語化することができた。ユーザーの普段の行動や見ているサービスが把握できた。サービスのコンセプトを考えるための情報収集ができた。インタビュー事例から見えるポイント次のようなことがポイントになります。・発信や交流に注力してきたインフルエンサーさんでも、意外と「お金を払ってでも解決したい課題がなにか」はニーズ調査をしないと見えてこないことが多い。・ニーズ調査は、Instagramアンケート機能を活用してもライトに実施することはできる。ただし、見込み顧客ではない人も回答してしまうのであくまで傾向把握レベルに留まる。・個別のZOOMでのオンラインインタビューではより深い情報を探ったり、今ざっくりと考えているサービス案を当てることで反応を確かめることができる。・「サービス案を人に話す、反応を確かめる」という意味では、最も簡単なテストマーケティングの手法となるそれでは具体的に10のポイントを「実施前」「募集時」「当日」「事後」の4つのフェーズに分けて解説していきます。ニーズ調査インタビュー10のポイント一覧次の10点がポイントの一覧になります。実施前:インタビューの目的は「ニーズ理解」「行動理解」「アイデア確認」の3点実施前:インタビューの事前準備は、質問準備が9割募集時: インタビューの募集フォーム は、GoogleフォームでOK募集時:インタビューの募集は、目的とセットでSNSで告知募集時:インタビューの日程調整は1週間以内で当日:前日〜当日リマインドで安心感を促す当日: インタビューは、冒頭の場作りが大事当日:御礼のご連絡は当日中に。当日:よくある失敗と対策7選を頭に入れておく事後:詳細な議事録は不要。気づきメモはすぐ作成する。詳細も解説します!インタビュー実施前のポイント2つ1. インタビューの目的は「ニーズ理解」「行動理解」「アイデア確認」の3点インタビューの目的は顧客のニーズを理解し、その結果をもとに新サービスを開発することです。大きく3つの観点を目的にするとよいです。・ニーズ理解: 顧客の具体的なニーズや問題を理解します。・行動理解:普段見ている情報、なぜ課題が解決できていないのかなどを理解します。・アイデア確認: 自身のサービスアイデアが顧客のニーズに適合するかを確認します。2. インタビューの事前準備は、質問準備が9割事前にインタビューリストを作成します。大きく3軸で質問リストを用意すると良いです。(質問例)■行動理解軸・普段どのような情報を見ているか。なぜその情報を見ているのか。・いつからフォローしてくれているのか。どうしてフォローしてみようと思ったのかなど■課題軸・テーマに対して何が問題でなぜそれが解決できないのか・今までどのように問題解決を試みてきたのか、何にお金を使ってきたか?など■アイデア確認軸・こういうコンセプトのサービスがあったらどう思うか?・こういうサービス内容の中で、嬉しいのはどんなところか?・どんなサポートを期待するか?などインタビュー参加者募集のポイント4つ3. インタビューの募集フォーム は、GoogleフォームでOKインタビューを行う相手を選び出すためのフォームを作ります。「名前、メールアドレス、参加可能な日程(選択式)、その他必要なプロフィール情報」を聞くようにしましょう。応募者が多数になる場合は選別する必要があるのでフリーアンサーの項目なども設置しておき、できるだけ本気の人、ちゃんと話してくれそうな人を意気込みで確認しておくことも重要です。フォームはGOOGLEフォームで作成でOKです。4. インタビューの募集は、目的とセットでSNSで告知インタビューの募集は、自身のSNSで行うことが最も効率的です。何を話すのか、何を聞きたいのかを明確に伝えることで、応募者の理解を深め、具体的な準備を促すことができます。具体的には「今度◎◎に関するサービスを新しく作りたいと思ってます!立ち上げにあたり1時間ほどオンラインインタビューをさせていただける方を募集しています。もし参加可能な方はフォームに入力をしていただけると嬉しいです!」などの形で募集でOKです。意思がある人にだけDMでフォームを送る形式でも大丈夫です。5. インタビューの日程調整は1週間以内で募集して応募があったら、可能な限り早い段階で日程を確定させて、連絡をしましょう。目安としては、募集から3日〜1週間以内が理想的です。目安としては3〜5人にインタビューできると複数のパターンを把握できて良いと思います。日程確定したら、オンラインインタビューのためのミーティングルームを設定します。ツールとしてはZOOMがオススメです。有料プランにしておくと時間制限がなくやりやすいでしょう。インタビュー当日のポイント4つ6. 前日〜当日リマインドで安心感を促すインタビューの前日または当日にリマインドを送り、アジェンダ(進行の流れ)を伝えることで、受け手の準備と安心感を促進します。「こんにちは。明日のリマインドでご連絡しました。このような流れで考えております。このような事が聞けたらと思っております。ZOOMはこちらのURLになります。※当日記録用に録画させていただければと思います。 お話できるのを楽しみにしています、よろしくお願いします!」などが例文です。7. インタビューは、冒頭の場作りが大事インタビュー開始時には、自己紹介と共に目的を説明し、守秘義務の確認と録画の同意を得ましょう。そして、設定した終了時間を守りながら、リストにした質問を投げかけていきます。※開始時の具体的なトークスクリプト例※・目的の説明例「今日は◎◎に関するインタビューなので、たくさん質問をさせていただきますが、私から解決策の提示はしません。こういった目的の場ですが認識相違ないでしょうか?」・守秘義務の説明例「今日お話頂く内容については、守秘義務があるので私から他の人に話すようなことはありませんのでご安心ください。」・録画に関する同意例「本日お話頂く内容を記録用に録画したいのですが、問題ないでしょうか。」※重要!意識するポイント※意識としては「優しいお医者さん」みたいな感じでインタビューするといいと思います。インタビューというよりは、ヒアリングっぽい感じといったほうがイメージつくかもしれないです。例えば「喉が痛いんです」という人がいたら、優しいお医者さんであれば、次のようなことを質問すると思います。喉以外に痛いところはある?(周辺の課題確認) 普段何食べてます?(普段の行動確認) いつからのどが痛いの?(タイムラインの確認) のどの、どのへんが痛いの?(具体的な情報) 痛くて何が困ってるの?(課題があると何がまずいのか) 周りに喉が痛い人いる?(周辺の情報確認) どんなふうになおったら理想?(理想の確認) 何か飲めない薬はある?(解決にあたるこだわりや条件確認) これまでにどんな治療を試してきたの?(過去にお金を払って試みようとしてきたこと) こういう薬があったらどう思う?(解決アイデアに対する反応の確認)そして、随所で「なるほど」「たいへんですね」「それは辛いですね」など、うなずきしていくと思います。3人くらい聞いていくと、気づき・考察がしやすくなります。「ああ、喉が痛い人って、首を冷やしている人だなあ」「タバコ吸ってる人がのどが痛いの多いのかもしれないな?」「人に相談できない理由って、こういうところかな?」「放置すると、こうなりそうだな?」(中身はテキトーです)このように、「見込み顧客」に対する、ニーズ調査のためのインタビューをすると、「解決すべき課題」を特定するための情報が集まりやすくなります。8. 御礼のご連絡は当日中に。インタビューが終わったら、相手の協力に対して感謝の意を伝えるために、メールやメッセージでお礼を伝えましょう。こういった事前、事後のやりとりが丁寧であることは、今後のサービス展開時に味方となってくれるファンづくりに直結するので大事です。9. よくある失敗と対策7選を頭に入れておく基本的に回数をこなしていくと慣れていくので上手になっていきます。心配しないで大丈夫です。ただし、事前によくある失敗を頭に入れておくと安心していどめると思いますのでシェアしておきます。尋問のようになる:話を引き出すためには、「なるほど、ありがとうございます」という受け答えを心掛け、深掘りする質問を投げかけると良いです。事前準備なくいきなりぶっつけ本番:事前準備は必須です。しっかりと質問リストを作成し、対話の流れをイメージしておきましょう。インタビューが不慣れ・インタビューが怖い:事前に家族や友人に電話で練習すると良いです。日程が先すぎる:モチベーションを保つためにも、インタビューは早めに行いましょう。反応がなかったらどうしよう:一人でも反応があれば進めて大丈夫。目的が明確な方がリアクションが得られます。ターゲットが今のSNSと違う:その場合でも一度告知し、反応が少なければ知り合いに紹介してもらうなどの対策が必要です。オンライン開催じゃなくてリアル開催がいいかな?:基本的にはオンライン開催が推奨されますが、オフラインでの会合を希望する場合は、安全なオープンスペースのカフェなどを選ぶと良いです。インタビュー後のポイント1つ10.詳細な議事録は不要。気づきメモはすぐ作成する。インタビューの内容については、誰かとシェアするわけではないなら詳細な議事録を作る必要はありません。ただし、インタビュー1回1回終わるごとに気づきメモは作成しておきましょう。気づきメモの例です。「思ったよりも◎◎で悩んでなさそう」「◎◎という思い込みがあることが最大の課題かもしれない」「自分で情報収集して整理できなさそうだから、こういうサポートがあるとよさそう」「私にはこういうことは求められてなさそう」「◎◎で悩んでいる人のちからになれたら、めっちゃ楽しいかもしれない!」直感的に感じた気づきも重要です。感情的なメモはすぐしておかないと忘れてしまいます。ビジネスは機械的にやるものではないので、あなた自身の感覚というのはとても重要です。以上、10のポイントを押さえて、効率的なインタビューを行いましょう。顧客の本音を引き出すことで、成功する新サービスの開発に繋がるはずです。関連記事自社商品作る以前に、そもそも誰のどんな課題を解決したいか考えたい方はこちらをご覧ください自社商品で月100万達成したいインフルエンサーが、必ずユーザーインタビューするべき2つの理由とは?ユーザーインタビューの具体的なやり方を知りたい時にインフルエンサーさんが、新規サービス立ち上げ時に行うべきニーズ調査インタビューのポイント10選メンター活用事例が気になった人に!インフルエンサーが起業を目指す時、成功確率をあげるメンターの7つの条件とは?のなさんがメンターするとどんな感じ?が気になった人にお客様の声|びびろっくさん(ペアインフルエンサー・起業家)↓PRアフィ依存から脱却したいインフルエンサー向けに、自社商品で月100万を目指すメール講座やってます。登録はこちらから