こんにちは、エグゼクティブコーチの野中祥平(のなさん)です。この記事は、2024年12月17日に開催されたウェビナー「ChatGPT×音声入力が経営者に必要な3つの理由」の内容を再構成したものです。要約メモこれまでChatGPTの活用が進まなかった経営者に対して、音声入力を組み合わせることで「パソコンで複雑なプロンプトを打ち込む」という心理的ハードルを下げ、日常的な活用を促進できる。音声入力の特徴である「1分間で400文字入力可能」という速さを活かすことで、経営者の忙しい日常の中でも、スキマ時間にスマートフォンだけで思考整理や言語化ができる。ChatGPTを「24時間対応の思考の壁打ち相手」として活用することで、経営課題の放置を防ぎ、アイデアを即座に言語化・整理することができ、結果として意思決定のスピードアップにつながる。はじめに:エグゼクティブコーチの視点から私は野中祥平と申します。経営者さん向けのエグゼクティブコーチとして、コーチングセッションを通じた脳内整理、心の整理の支援をしています。また、AI活用方法を教えて、経営が10倍加速するようなサポートもさせていただいております。サポートさせていただいている経営者さんは、経歴5年、10年、15年といった方々が中心で、目先の数字はある程度大丈夫なんだけれども、もっと時代に合わせて変化していきたいという方が多いです。私自身、上場企業で事業責任者をしていた時にコーチングを活用して業績を10倍成長させた経験があり、その経験を活かして経営の実務がわかるコーチとして活動させていただいています。経営者とChatGPTの現状分析経営者さんを支援させていただく中で、また様々な経営者さんと交流会などでお話をする中で、なかなかChatGPTやAIを毎日使いこなせている方が少ないことに気づきました。その現状には、主に2つのパターンがあります:パターン1:活用レベルが限定的質問して答えを得るものという認識Google検索の代替程度の使用現場の社員が業務効率化のために使うもの経営者自身が何に使えばいいかわかっていないパターン2:必要以上に複雑に考えすぎているパソコンで複雑なプロンプトを打ち込む必要があると思っている2023年から2024年3月まで、実は私自身もこのパターンでしたChatGPTの便利さは理解しているものの、使い方のハードルを高く感じている私の転機:音声入力との出会い私自身、2023年1月からChatGPTを使い始めて約2年になりますが、最初の1年は正直なところ、あまり活用できていませんでした。「使えるんだけど自分で考えた方が早い」という感覚で、最初の2ヶ月だけ課金して、その後半年ほど放置していたのです。しかし、2024年今年になって、特に3月頃から状況が一変しました。あるYouTubeで「音声入力をするといい」という情報に出会い以下のことに気づきました。パソコンで打ち込まなくてもいい音声入力で思考が止まらなくなる複雑なプロンプトは不要で、雑でもいいから音声入力でバーっと話した内容をChatGPTに整理してもらえばいいこの発見以降、2024年4月からは毎日30分から1時間はChatGPTと会話するようになり、その結果、大きな変化が生まれました。ChatGPT×音声入力を使うべき3つの決定的な理由1. 圧倒的な入力速度音声入力の最大の特徴は、その驚異的な入力速度です。1分間で約400文字もの入力が可能で、これはスマホでちまちま入力するよりも、パソコンのキーボードで入力するよりも圧倒的に速いスピードです。なぜこれが重要かというと、経営者さんの忙しい日常、ミーティングが多かったり人と会ったりする中で、パソコンとじっくり向き合う時間がほとんどないからです。それでもスキマ時間にスマホさえあれば、どこでもアイディアを吐き出したり音声入力をして言語化することができます。2. 思考整理パートナーとしての活用パソコンでパチパチと入力する必要はありません。「これについて気になっているので一緒に考えるのを手伝ってください」といった感じでAIに投げかけるだけで、思考や行動が止まらなくなります。思いついたことを思いついた順にAIに話しかけるという使い方を覚えると、音声でアウトプットするだけで整理できる世界観に到達できます。24時間対応してくれる最高の思考の壁打ち相手として、思考をアシストしてくれるのです。3. スマートフォンだけで完結パソコンで複雑なプロンプトを構造化して打ち込むようなAIテクニックが流行っていますが、実はそこまで必要ありません。対話しながらChatGPTと会話して思考整理すればいいだけなので、スマホ一つでどこでもできます。具体的な成果:私の場合ChatGPTと対話を始めてから、いくつかの大きな成果が生まれました。1. 「経営者メンタル2.0」の執筆新しい経営者さんのストレスを軽減し、パフォーマンスを向上させるためのメンタルの捉え方をまとめた本約7万文字を2週間で執筆元々文章作成は苦手でしたが、ChatGPTとの対話で実現Amazonランキング1位も獲得し好評をいただきました2. インナーモチベーション診断の開発これは特に画期的な成果でした。自分の内発的動機を21個のタイプに分けて、そのランキング順位を判断できる診断コンテンツです:どういうふうに情熱を燃やしたい欲求があるか自由でいたいという欲求があるかひらめいたら即行動したいという欲求があるかなど、人間が何をやっていると満たされるのかという欲求をタイプ分けしました。このコンテンツは、経営者さんをサポートする中で生まれた課題意識から作りました。才能や情熱があるのになんか元気がなくなっちゃう経営者様が時々いらっしゃる中で、どういう欲求を活かせるようになったらもっとイキイキわくわくできるかを可視化するためです。現在800回以上活用されており、MBTIやストレングスファインダーなど既存の性格診断に加えて、自分の欲求を可視化するツールとして評価をいただいています。AIがなかったら、診断コンテンツの言語化や、実装という思考整理はできなかったと思います。実践:実際の対話例ここからは、実際のChatGPTとの対話の様子をお見せしますまず、ChatGPTの画面を開いて、音声入力を始めます。例えばこんな感じです:『相談に乗ってください。これから経営者さんに向けてChatGPTの使い方をレクチャーするような企画を考えたいなというふうに思っております。今の私の仮説としては、自分自身がそうだったんですけれども、音声入力を活用するとすごくChatGPTを使って思考整理をしたり言語化したり、壁打ちするということがやりやすくなるという経験があるので、まずはここの音声入力の重要性を伝えたいなというふうに思っています。この企画を人に伝えられるように一緒に整理を手伝ってください。』ポイントは、「雑でもいいから、情報量を担保して、思いついた順番で話しまくる」ということです。このように1分ほど話すと、ChatGPTが思考整理を手伝ってくれます。企画の目的を明確にしたり、音声入力の伝え方のアイデアを提案したりしてくれます。(10話すと、100くらい色々返信してきますが、全部をまに受ける必要はなく、読み飛ばしてOK。ChatGPTはすぐアドバイスしてくれるんだけど、思考が前に進みさえすればよいのです。)その返信を受けて、さらに対話を深めていきます。(思いついたことを思いついた順にペラペラ話していく感じ):『企画出してくれてどうもありがとうございます。この企画の大事なポイントとしては、ほとんどの経営者さんがそもそもChatGPT使ってなかったりとか、ChatGPT使うためにはパソコンを使わなきゃいけないというふうに思ってる勘違いがあるところだと思うので、そこに対して私自身がどのように音声入力を使っているかという実例を示すということがポイントになるかなというふうに思ってます。』『あとは音声入力を使うべき三つの理由みたいな形で三つの理由にまとめて、シンプルにわかりやすく理解しやすいような構成を伝えるのが大事なのかなというふうに思っております。ウェビナー自体が10分15分ぐらいでお伝えできるようなシンプルでコンパクトな内容に1回試してみたいなというふうに思うので、構成ももうちょっとシンプルにしていけたらいいのかななんて思っております。』『三つの理由なんだけど、一つ目の理由は、早く入力できるからというところがあるよね。音声入力って1分間で400文字ぐらい入力できるからすごく早いですと。二つ目がパソコンがなくても大丈夫だからというところですよね。三つ目が、なんだっけな。ちょっと確認しますね。はい。三つ目に関しては思考整理に役に立つからというところですね。』誤字脱字があっても気にしない!スピード重視で、思いついたことを思いついた順に吹き込めばOK。1−2分あれば割とたくさん気づきをメモすることができます。このように、考えていることを自然な形で話しかけ、それに対するAIの反応を見ながら、さらに思考を深めていくのです。いかがでしょうか。パソコンと向き合う時間がなくても、思いついた情報を思いついた順に吹き込んでいき、「最後にここまでの内容をいい感じにまとめて」などと指示を出せば、対話しながら情報を吹き込んでいき、脳内整理するという世界観が実現しやすくなります。まとめ:経営者にとってのインパクト私は以前、ノートに書いて考えたり、メモアプリに思考をまとめたりしていました。しかし今は、とりあえずAIに話すということを実践しています。その結果、思考整理や脳内整理が格段にしやすくなりました。経営者さんの仕事の本質は「考えて意思決定すること」です。毎日行う思考整理や言語化のタスクに、このChatGPT×音声入力という組み合わせを活用することで、意思決定のスピードアップを実現できます。ぜひ、まずは気軽に試していただければと思います。おまけ:おすすめのワンアクションは?今、気になっていることを1つ思い浮かべて、スマートフォンのChatGPTを開き、こう話しかけてみてください「相談に乗ってください。〇〇について気になっているので、一緒に考えてもらえませんか?」このアクションをおすすめする理由は以下です。特別な準備や複雑な設定が不要実演で示したように、まずは「相談に乗ってください」という簡単なフレーズから始められる日常的に使っているスマートフォンで気軽に試せる思考整理の第一歩として最小限の労力で効果を実感できる成功体験を得やすく、継続的な活用につながりやすいおまけ:経営者のための具体的な対話ケース集新規採用メンバーの課題整理ケース「相談に乗ってください。最近採用したAさんの動きについて気になっております。期待していた成果がまだ出ていないのですが、私の関わり方や支援の仕方に改善の余地があるかもしれません。一緒に整理させてください。- Aさんの現在の状況- 私が期待している部分- 現状とのギャップ- 私ができそうなサポートこれらについて、対話しながら整理していきたいです」組織再編・未来の組織図検討ケース「相談に乗ってください。半年後の組織体制について考えたいと思います。今の組織には以下のような課題があります:- 事業部間の連携が薄い- マネージャー層の育成が追いついていない- 新規事業の立ち上げチームの体制が不安定これらを踏まえて、どんな組織体制が望ましいか、一緒に整理しながら考えていきたいのですが」メンタルヘルス関連の対応ケース「相談に乗ってください。先週、主要メンバーから休職の相談がありました。正直なところ、どう受け止めていいのか、どうフォローしていくべきか、頭の中が整理できていない状態です。- チームへの影響- 本人へのサポート- 周囲のメンバーへのケア- 私自身のメンタル管理について、一緒に整理させてください」このケース集のポイント入り口を示す「相談に乗ってください」という簡単なフレーズから始める具体的な状況説明を自然な口調で行う整理したい項目を思いつくままに挙げる継続的な対話のきっかけに最初の吐き出しから、ChatGPTの返答に応じて対話を深めていく「そうですね」「でも、ここが気になって...」など、自然な会話として展開メンタル面のケアも経営者自身の不安や懸念も率直に話せる24時間いつでも相談できる相手として活用整理することで心理的負荷を軽減このように、経営者が日々直面する人材関連の悩みや課題について、ChatGPTとの対話を通じて整理していくことで、より冷静な判断や効果的な対応が可能になります。最初は完璧な質問でなくても、思ったことを声に出して伝えることから始めれば、自然と対話が深まっていくというのが、音声入力×ChatGPTの大きな利点ですね。無限に応用が効きますので、ぜひやってみてください。P.S.今回は、急遽mixi2のイベント機能で告知して、プチウェビナーを開催してみました。「経営者に向けAI活用コミュニティ」を作ってみたのでよかったら入ってみてください^^https://mixi.social/communities/96421d9d-9d92-4500-b677-bfd006c868f5?r=z1ef59mzkipe◎BLOGの更新通知を受け取りたい方はこちらから(週1~2回配信/BLOGやイベントのお知らせが届きます)%3C!DOCTYPE%20HTML%3E%0A%3Chtml%20lang%3D%22ja%22%3E%0A%3Chead%3E%0A%3Cmeta%20charset%3D%22UTF-8%22%3E%0A%3Cmeta%20name%3D%22viewport%22%20content%3D%22width%3Ddevice-width%2C%20initial-scale%3D1.0%22%3E%0A%3Ctitle%3EBLOG%E6%9B%B4%E6%96%B0%E9%80%9A%E7%9F%A5%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%AC%E7%99%BB%E9%8C%B2%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%3C%2Ftitle%3E%0A%3C%2Fhead%3E%0A%3Cbody%20style%3D%22padding%3A10px%3B%22%3E%0A%0A%3Cform%20action%3D%22https%3A%2F%2F76auto.biz%2Fnona_coach%2Fplanmail.php%22%20method%3D%22post%22%20style%3D%22text-align%3A%20center%3B%22%3E%0A%20%20%20%20%3C!--%20%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%AA%E9%9A%A0%E3%81%97%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%20--%3E%0A%20%20%20%20%3Cinput%20type%3D%22hidden%22%20name%3D%22mcode%22%20value%3D%22UTF-8%22%3E%0A%20%20%20%20%3Cinput%20type%3D%22hidden%22%20name%3D%22pid%22%20value%3D%2214%22%3E%0A%20%20%20%20%3Cinput%20type%3D%22hidden%22%20name%3D%22spflg%22%20value%3D%221%22%3E%0A%20%20%20%20%3Cinput%20type%3D%22hidden%22%20name%3D%22rgst%22%20value%3D%22entry%22%3E%0A%0A%20%20%20%20%3C!--%20%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%B9%E5%85%A5%E5%8A%9B%E6%AC%84%20--%3E%0A%20%20%20%20%3Cinput%20type%3D%22email%22%20name%3D%22email%22%20placeholder%3D%22%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%B9%22%20required%20style%3D%22padding%3A%2010px%3B%20width%3A%20100%25%3B%20max-width%3A%20300px%3B%20box-sizing%3A%20border-box%3B%22%3E%0A%0A%20%20%20%20%3C!--%20%E7%99%BB%E9%8C%B2%E3%83%9C%E3%82%BF%E3%83%B3%20--%3E%0A%20%20%20%20%3Cinput%20type%3D%22submit%22%20name%3D%22sbm%22%20value%3D%22%E7%99%BB%E9%8C%B2%E3%81%99%E3%82%8B%22%20style%3D%22padding%3A%2010px%2020px%3B%20margin-top%3A%2010px%3B%22%3E%0A%3C%2Fform%3E%0A%0A%3C%2Fbody%3E%0A%3C%2Fhtml%3E◎おすすめ記事【おすすめ本】内省力を高める!『ひとり会議の教科書』で経営者の思考が変わるhttps://nonacanvas.co.jp/blogdetail/hitorikaigi【おすすめ本】経営の型を掴む!なぜ私は『起業の技術』をすすめるのか?https://nonacanvas.co.jp/blogdetail/entrepreneurship【おすすめ本】常識をぶっ壊せ!『PLAY・JOB』が起業家に与える力と変革https://nonacanvas.co.jp/blogdetail/book_playjob【2030年未来予測】AI時代に求められる「人間力」は対話力である3つの理由(チャットで長文の怒りをぶつける人を見たことがあるならわかるやつ)https://nonacanvas.co.jp/blogdetail/AITALK3経営の未来を変える!トラブル対応「5つのステップ」で競合に差をつける方法https://nonacanvas.co.jp/blogdetail/trouble5経営者向けAI活用事例7選!エグゼクティブコーチが実際に日常的に使ってるやつ(2024年内に使い始めよう)https://nonacanvas.co.jp/blogdetail/7AIエグゼクティブコーチの私が、コーチングセッションだけではなく「チャットサポート」を大切にしている3つの理由https://nonacanvas.co.jp/blogdetail/ChatSupport◎「ストレス1/2,パフォーマンス10倍を目指せる」メルマガ講座のご案内「ストレス1/2、パフォーマンス10倍のコツ」が7日間で学べる人気講座です。登録は無料です。コーチングに興味がある方、自分の内面と向き合う必要性を感じてる方、時代の変化に合わせてアップデートができておらず停滞気味な方、などに特に役にたつ内容となっています。上記画像もしくは、以下URLをタップしてください。https://nonacanvas.co.jp/ManagementMentality2mail