「コーチングに興味あるけど、コーチングってどう活用したらいいの?」「コーチングをどう活用すると、もっとも投資対効果を最大化できるの?」そんな経営者やビジネスリーダーの方に、この記事を読んでいただきたいと思います。こんにちは、エグゼクティブコーチの野中祥平です。「エグゼクティブコーチングの効果を最大化したい」「コーチングを受けているけど成果が実感できない」という経営者のための実践ガイド。実際にコーチングを5年以上活用して赤字事業を10倍成長させた経営経験と、500時間以上のセッション提供の両方の経験から見えてきた「本当に効果を出すコツ」を包み隠さずお伝えします。この記事で学べること✅ 8割の人がコーチングを途中で辞めてしまう理由と回避法✅ 「決断効果」という独自概念で未来の実現可能性を100倍向上させる方法✅ 営業利益10億円を2年前倒しで達成した具体的活用法✅ セッション外での行動が成果を100倍加速させる秘訣✅ 投資回収を確実にするコーチング受講の心構えと注意点「願望レベル」から「決断レベル」への転換により、チャンスを掴む握力とスピードを劇的に向上させるコーチング活用術の決定版です。スリーセンテンス要約コーチングで成果を出す人と出さない人の決定的な違いは、「こうなったらいいな」という願望レベルと「こうなる」という決断レベルの差にある。決断効果により24時間365日その未来を意識することで、チャンスへの気づき・つかむ握力・転がす実行力が100倍向上し、普通では到達できない未来への道筋が見えるようになる。成功の鍵は「明確な決断 + セッション外での行動 + 投資回収へのコミット」という3つの要素で、セッション1回あたりのコスパ勘定は最も避けるべき思考パターンである。はじめに|経営者が占いに頼る意外な理由こんにちは、エグゼクティブコーチの野中祥平です。最近、とある経営者さんとお話していて、すごく興味深い話を聞きました。その方は占いや鑑定ができる経営者さんなんですが、「なぜ経営者が占いに頼るのか」について教えてくれたんです。その答えは「不安だから」でした。自分の未来はどうなるんだろう、自分の会社はどうなってしまうんだろう、そんな不安から答えやヒントを見つけたくて占いを頼る経営者が意外と多いということでした。でも、僕はこの話を聞いていて思ったんです。不安ベースだからこそ、自分の未来を他人に委ねてしまうのって、すごくもったいないんじゃないかって。エグゼクティブコーチングとは何か?エグゼクティブコーチングとは、経営者や経営幹部など組織のトップレベルの人材を対象とした、意思決定力向上と組織成長を目的とした専門的なコーチングです。普通のコーチングとの違いは、扱うテーマの複雑さと影響範囲の広さ。個人の目標達成だけでなく、組織全体の成長、事業戦略、そして経営者自身の内面的な成長まで、すべてが連動して議論されます。コーチングの真逆の特徴「決断効果」実は、コーチングをうまく活用して進化していく人には、占いとは真逆の特徴があります。それが今回お話しする「決断効果」なんです。今回は、コーチングの本質的な活用法について、僕の実体験を交えてお話ししていきたいと思います。エグゼクティブコーチングの基本理解と現実エグゼクティブコーチングの特徴━━━━そもそもエグゼクティブコーチングについて、基本的なところから教えてください。普通のコーチングとは何が違うのでしょうか?エグゼクティブコーチングは、経営者や経営幹部など、組織のトップレベルの人材を対象としたコーチングです。普通のコーチングとの大きな違いは、扱うテーマの複雑さと影響範囲の広さですね。個人の目標達成だけでなく、組織全体の成長、事業戦略、人材育成、そして経営者自身の内面的な成長まで、すべてが連動して議論されます。例えば、僕の場合は月2回、1回90分のセッションを受けていますが、その中で話すのは事業の数字だけじゃなく、「自分はどんな経営者でありたいか」「どんな組織文化を作りたいか」「自分の強みを最大限活かすにはどうすればいいか」といった、かなり深いテーマまで含まれます。コーチングの効果実感の現実実は、コーチングを受けても活用しきれていない人、途中で辞めてしまう人が8割くらいはいるんじゃないでしょうか。これがコーチング業界の大きな課題だと思うんです。「なんとなくコーチング受けたけど、途中でやめちゃった」という場合は、コーチング受ける側が「ちゃんと投資効果を回収しよう」と思っておらず、曖昧な意識で、曖昧な活用をしていたというケースが多いです。でも、うまく活用できている人は本当に劇的な変化を遂げています。僕もその一人ですが、コーチングがなかったら今の成果は絶対に出せませんでした。なぜ多くの人がコーチングを活用しきれないのか?「壁打ち相手」程度の認識の限界━━━━8割の人が活用しきれないというのは驚きです。その原因はどこにあると思いますか?一番大きな原因は、コーチングを「ちょっといい壁打ち相手」程度にしか捉えていないことだと思います。多くの人は、コーチングのことを:単なる脳内整理の場愚痴を聞いてもらう場なんとなく深い気づきが得られる場こういう風に思ってるんですが、それだけだと本当にもったいないんです。実際、僕も最初はそう思っていました。「コーチと話すことで、なんとなく頭がスッキリするかな」くらいの感覚でした。でも、本当のコーチングの価値はそこじゃないんです。最も重要なのは「決断効果」なんです。「夢見る夢子ちゃん状態」の危険性多くの人は「ああなったらいいな」「こうなったらいいな」「これもできるかな、あれもできるかな」という感じで、いろんな可能性を夢見ています。僕はこれを「夢見る夢子ちゃん状態」と呼んでいるんですが、実際に夢を叶える人、未来を実現させていく人、ぶっ飛んだ目標を叶えていく人の思考は全然違うんです。彼らは「こうなると決断している」んですね。この違いがどれだけ大きいかというと、例えるならライザップみたいなものです。3ヶ月後に何キロ絶対に痩せるって決断するからこそ、実際にそうなるように行動するし、実際にそうなるように軌道修正していく。でも「痩せられたらいいな」レベルの人は、目の前にケーキがあったら食べちゃうし、運動も「今日はいいや」ってなっちゃう。経営でも全く同じことが起こっているんです。決断効果による3つの劇的変化チャンスへの気づき・つかむ・転がす力━━━━具体的に、「決断した状態」と「願望レベルの状態」では、どんな違いが生まれるのでしょうか?決断効果によって、以下の3つが劇的に変化します:1. チャンスへの気づき力こうなると決めているからこそ、新しいチャンスに気づきやすくなります。24時間365日その未来を意識しているので、普通なら見過ごしてしまうような情報や出会いにもアンテナが立つんです。2. チャンスをつかむ握力何かチャンスに出会ったときに、「これは自分の未来につながるかもしれない」という判断が瞬時にできるようになります。決断していない人にとっては、目の前にチャンスがあってもスルーしてしまいます。3. チャンスを転がす実行力決断した未来に向かって「このままでは気持ち悪い」「このままではもったいない」という感覚が常にあるので、行動のスピードと継続力が段違いになります。この差は100倍ぐらいあると言ってもいいんじゃないでしょうか。野中の実体験|全社営業利益10億円を2年前倒しで達成した決断効果決断から達成までの軌跡僕自身、2020年1月からエグゼクティブコーチングを受け始めました。当時は上場企業トレンダーズで執行役員として、赤字だった美容SNSメディア事業を担当していました。その時に「5年後に全社で営業利益10億円絶対達成する」という決断をしたんです。これは単なる「できたらいいな」という願望ではなく、「絶対にこうなる」という決断でした。結果として、想定の計画より2年ぐらい前倒しで、2023年3月末に全社で営業利益10億円を達成することができました。担当していた美容SNSメディア事業は、赤字1億円の売上を10億円以上に成長させ、SNSフォロワーも70万から560万に拡大しました。決断効果による日々の意思決定の変化これは「決めたから達成できた」という単純な話ではなくて、決断効果によって日々の意思決定が変わったんです。コーチングで日々話していたのは:組織をどういうふうにしていくか誰をどういうふうに育てていくか事業をどのように変えていくか事業の何にどれぐらい投資をしてどういうふうにスピードアップさせていくかこういう日々の意思決定のトピックなんですが、この決断効果があるおかげで、「未来にこれが達成できてるのが当たり前」という前提で、常に「2年後、3年後から逆算して、今何をすべきか」という視点で考えるようになったんです。コロナ禍でのTwitter Japan業務提携の実例一番分かりやすい例が、Twitterジャパンとの業務提携ですね。コロナ禍の時期に、「このままでは気持ち悪い、このままではもったいない」という感覚がすごく強くあったんです。「もしコロナ禍が半年以上続いた時、みんなはピンチかと思うけど当社にとってチャンスだとしたらどんな時?」ということをコーチと話していました。当時、私が担当していた美容SNSメディア事業では、インフルエンサーマーケティングやSNSプロモーションが主力事業でした。そこで気づいたのが、「TVCMなどの大きい広告予算を止める企業は増えても、SNSプロモーションに予算を割く企業は増えそうだから、Twitter Japanと業務提携して業界のポジションをとっておこう!」という発想でした。もしコーチングを受けていなくて、「こうなったらいいな」という願望レベルの状態だったら、多分「まあいっか」という感じでチャンスをスルーしていたと思います。目の前の問題のモグラ叩きに躍起になってしまっていたでしょうね。コーチングで話すべき3つのテーマ効果的なセッション活用法━━━━実際にコーチングセッションでは、どんなことを話せばいいのでしょうか?僕が4年間コーチングを受けてきた経験から言うと、大きく分けて3つのテーマがあります。テーマ1: 未来の具体化テーマ2年後、3年後に理想の状態を実現しているとしたら:誰とどんな会話をしているのか誰にどんな感謝をしているのか誰にどんな感謝をされていたら嬉しいのかプライベートではどういう会話ができているのかこういうイメージの具体化をコーチと一緒にやることで、セルフイメージがどんどん上がっていきます。1人で妄想するよりも、コーチと話した方がイメージが膨らむし、わくわくするし、エネルギーが高まりやすいし、エネルギーが持続しやすいんです。テーマ2: ゴールの定期的見直しテーマ「3年後に全社で営業利益10億円達成しているとしたら、1年後にどこまで行っているべきか?」というような、長期計画を中期計画に落とし込む作業です。大抵、最初のうちに決断した未来というのは、現状にすごく引っ張られています。「できそうなことの中から設定してしまう」というケースがとても多いんです。だからこそ、3ヶ月、半年という単位で見直していくことが重要です。テーマ3: 日々の意思決定テーマ「もしも2年後、楽々達成できているとしたら、このトピックに対してどういうふうな意思決定をするべきか?」という視点で、日々の判断を見直していきます。違和感や気になることを吐き出したり、チャンスの活かし方を探ったり、将来の計画や軌道修正を考えたりする、いわゆる「壁打ち」もこのテーマに含まれます。最も価値あるテーマ全部重要なんですが、特に「未来の具体化テーマ」と「ゴールの定期的見直し」は、他ではなかなかできないコーチングならではの価値だと思います。日々の壁打ちは、優秀な右腕がいれば代替できることもありますが、「そもそもどんな未来を目指すのか」「本当にその未来でいいのか」という根本的な問いは、コーチとの対話でないと深掘りしにくいんです。セッション外での行動が成果の90%を決める行動が変化を生む理由━━━━コーチングの効果を最大化するために、セッション以外の時間はどう過ごせばいいでしょうか?これが本当に重要なポイントなんですが、セッション外での行動が成果の90%を決めます。コーチングセッション自体は重要ですが、それだけでは不十分です。コーチングで得た気づきを実践に移し、新しい行動を起こすことで、見えてくる景色が変わり、新たな気づきが得られます。セッション前後の時間活用法僕の場合は、セッション前後の時間を特に大切にしていました:セッション前30分:前回コーチングを受けてからの変化最近気になっていること今日話したいことこれらをメモとして作成していました。セッション後30分:「うおお!なんかスッキリしたし、新しい方針や行動が決まってめっちゃ楽しみだ!」とエネルギーが高い状態になっていることが多いので、その場でできるアクションを整理して、すぐできることはすぐやるということをしていました。「あの人に連絡しよう」「あの件でMTG入れておこう」「この本買っておこう」「この方向性について経営チームで話そう」など、本当にいろいろなアイデアがアクションとして生まれます。でも、行動しなければ何も現実は変わりません。エネルギーの高い状態での行動の重要性まさにそうです。このPDCAサイクルを回し続けることで、成長のスピードが加速します。今すぐできないことでも、カレンダーに予定を入れて「これについて考える時間を確保!」みたいにするアクションもしていました。要は、セッションで得たエネルギーを行動に変換することが何より大切なんです。絶対にやってはいけないコーチング活用法コスパ勘定という最悪の思考━━━━逆に、コーチングで絶対にやってはいけないことはありますか?一番やってはいけないことは、「セッション1回あたりの価値をコスパ勘定すること」です。「1時間話して5万円?10万円?そんなにこの会話に価値ってあるかな?この5万円、別のことに使ったほうがよいかも?」なんて考え出すのは最悪なケースです。セッション1回ごとに単価が設定されているケースがほとんどなので、その値付け方法自体に問題があるような気もしますが、それが標準なので仕方ないとも感じます。でも、「セッション時間にどんな価値があったかどうか」よりも、「セッション外でいかに行動、気づきを増やせたか?」が大事なんです。投資回収マインドセットの重要性ライザップの例で説明するとわかりやすいと思います。ライザップに半年50万円支払った人は「1回のトレーニングっていくらなんだろう?」と1回あたりのコスパ勘定をするのではなく、「50万投資したんだから、絶対結果を出すぞ!」と結果にコミットしますよね。それと同じで、「こんだけ投資しているんだから、それ以上の価値を絶対に生み出すぞ、未来にこうなるぞ!」と決めることが重要です。1回1回のセッションの単価を気にするのではなく、投資回収すると決めて、そうなる未来が現実になるように、あれもこれも行動していく姿勢が何より重要です。コーチング効果を10倍にする5つの実践ポイント成功する人の共通パターン━━━━これからコーチングを受ける人、すでに受けているけど効果を感じられない人に向けて、具体的なアドバイスをお願いします。僕の経験から、以下の5つのポイントを意識してください:1. 明確な目標設定と決断(1番大事)まず最初に、半年から数年後にどうなりたいかを明確にして「こうなる!」と決断することが重要です。「こうだったらいいな」レベルの淡い願望ではなく、ちょっと怖いこと、勇気が必要なこと、現時点で達成方法がロジカルにわからないことでも、ワクワクすることであれば「こうなる!」と決断しちゃいましょう。こうなる!と決断することで、全ての出来事は通過点になります。何が起きても「まあこれは通過点だからきっとここから必要な学びを得ればいいんだな」とメンタルも強くなります。チャンスに気づきやすくなります、チャンスを転がしやすくなります。2. ゴールの定期的アップデート最初に設定したゴールは「遠慮」「責任感」のフィルターがかかっていることも多いので、定期的にアップデートしていく視点はとても大事です。自分を認め、解放していけるようになると「もっとこういうことしていたい!」という新しい野望が出てくるのは普通のことです。短期ゴールは1〜3ヶ月のスパンでアップデートしてOKです。3. セッション外での徹底した行動コーチングで得た気づきを実践に移し、新しい行動を起こすことで、見えてくる景色が変わり、新たな気づきが得られます。このPDCAサイクルを回し続けることで、成長のスピードが加速します。4. 内省時間の確保セッション前後の30分ずつは内省の時間として確保することをお勧めします。これ、結構盲点かもしれませんが、すごく効果的です。5. 投資回収マインドセットセッション時間外の意識、行動により、効果も価値も変わるのがコーチングです。「こんだけ投資しているんだから、それ以上の価値を絶対に生み出すぞ!」という決意が重要です。コーチングに迷った時の対処法素直にコーチに聞いてください。「どんなふうに活用している人が価値を実感していますか?逆にうまく活用できてない人はどんな特徴がありますか?受け身ではないほうがいいというのはわかるのですが、初めてコーチングを受けるのでよかったらいろいろと事例や活用方法を教えてください」と言えば、大抵のコーチは教えてくれると思います。聞かれない限りこっちからは教えないというスタンスのコーチの人もいたり、とにかく行動させるスタンスのコーチもいたりと様々なので、こっちから聞いちゃうのが早いです。まとめ|決断効果で人生を変革するコーチングの本質的価値コーチングの本質は、単なる壁打ちや脳内整理ではありません。「夢見る夢子ちゃん状態」から「こうなると決断した状態」への転換。これがコーチングがもたらす最も重要な変化です。決断することで:24時間365日その未来を意識するようになる新しいチャンスに気づきやすくなるチャンスをつかむ握力が強くなるチャンスを転がす実行力が向上するそして何より、「一人で頑張らなければ」という思い込みから解放され、使えるものは全部使って、絶対にその未来に行くんだという決意が生まれます。実体験による確信僕自身の経験でも、2020年に「5年後に全社で営業利益10億円達成する」と決断したことで、実際に2年前倒しで達成することができました。これは決断効果があったからこそです。AI時代だからこそ、予測できない変化の中でも「こうなる」と決めて、そうなるように使えるものは全部使って新しいチャンスに気づきやすくなるということが重要です。コーチングの真の価値コーチングは、経営者が生き生きワクワクできる世界観への最高のパートナーになることができます。うまく活用していってもらえたら嬉しいです。変化の激しい時代、予測しにくい時代ですが、だからこそ「こうなる!」と決断し、あれもこれも転がして、一緒に成長していきましょう〜。あとがき|コーチングが僕の経営を変革してくれた実は僕も最初は、コーチングを「ちょっといい壁打ち相手」程度にしか考えていませんでした。でも実際に継続して受けてみると、それは全く違いました。コーチングは僕の人生を、経営を、根本から変革してくれる存在だったんです。特に経営者の方には、この「決断効果」を体験してもらいたいです。なぜなら、経営者は孤独になりがちで、「自分一人で頑張らなければ」という思い込みに陥りやすいからです。でも、コーチングを通じて「こうなる」と決断し、そのために使えるものは全部使う、頼れるものは全部頼るという発想に変わると、経営がこんなにも楽しくなるのかと驚くはずです。この記事が、あなたの経営、あなたの人生に少しでも気づきと癒しを与えられていたら嬉しいです。