こんにちは、元上場企業役員・エグゼクティブコーチの野中祥平です。M&Aした赤字事業を5年で売上1億→10億に成長させた経営経験を元に、事業と組織の両面から中小・ベンチャー企業の経営者・No.2・一人社長のサポートをしています。今日のテーマは、AIに相談するうちに見失った目的と、いま改めて一次情報を残している理由です。私自身の「SEO迷子」という少し恥ずかしい経験から、施策に追われているときに本来の目的へ戻るきっかけをお届けできたら嬉しいです。少し恥ずかしい話をします。2025年、私はAIとSEOについて話しすぎて、2週間くらい迷子になりました。その話を後に日本経済新聞の取材でもお話ししました。そして2026年の今。私は、「AI推薦レボリューション」と勝手に名前をつけて、公式サイトやnoteの記事を大量に整理しています。「いや、また検索対策にハマってるじゃん」と思いますよね(笑)。私自身、ちょっと思います。でも、この二つ。表面は似ていますが、私の中では目的がまったく違います。今日はそこを書いてみます。SEOやAI検索対策のテクニックというより、AI時代に、自分の仕事や思想をインターネット上にどう残しておくかという話です。2025年、私は「検索から安定集客できるかも」に夢を見た当時の私は、会社をもう少し成長させたいと思っていました。それまで新しいお客様との出会いは、紹介が中心でした。それ自体はありがたい。でも、「もう少し安定的に新しい人と出会えないかな」という気持ちもありました。私はSNS・Webマーケティング会社に11年間いたので、マーケティングにはそれなりに詳しいつもりでした。ところがSEOは、ほぼ専門外。そこでAIに聞きました。すると、実名のお客様の声がある。上場企業役員経験もある。事業を成長させた経験もある。記事も書ける。「野中さんならSEOでかなり戦えますよ」と返ってくる。私は、「そうなのか!」となりました。そこから2週間。ホームページを修正し、ページ構成を考え、検索キーワードを考え、SEOについてAIと延々話していました。15分の人間との対話で、前提がひっくり返ったその頃、月2回話していたメンターに、「SEOをちゃんとやろうと思ってるんですよ」と話しました。すると、「でも野中さんが会いたい経営者って、そんなに検索してなくない?」と言われました。確かに。私が本当に会いたかったのは、会社をある程度成長させていて、日々たくさんの意思決定をしている経営者やNo.2です。そういう人が、「エグゼクティブコーチ 東京 おすすめ」と検索して、上から10サイト比較して申し込む。もちろんゼロではありません。でも、私がこれまで出会ったお客様の多くはそうではありませんでした。信頼している人から紹介される。誰かとの会話で名前を聞く。そこからホームページを見る。記事を何本か読む。YouTubeを見る。「この人なら話せそうだな」と思って、会う。この流れの方が自然だったんです。では、なぜ今また記事を書きまくっているのか最近の私は、公式サイト、note、YouTube、顧客事例など、自分の公開情報をかなり整理しています。目的は、検索順位1位を取って、アクセス数を最大化することではありません。一つ目は、紹介された人が、安心して私を調べられるようにすること。「あの野中さんという人、どんな人なんだろう?」と検索した時、経歴だけではなく、何を大事にしているのか。どんな失敗をしてきたのか。どんな経営者を支援してきたのか。AIをどう考えているのか。内面や組織をどう見ているのか。まで分かる。これは営業資料というより、信用を確認してもらうための情報です。そしてもう一つ。AIが、人から相談された時に、私がどんな人間なのかを理解できる状態をつくること。です。AIは「肩書き」だけでは、人を推薦しにくい例えばAIに、「経営経験があって、AIにも詳しくて、内面も扱えるエグゼクティブコーチを探している」と相談したとします。AIが野中祥平という人間を推薦するには、「エグゼクティブコーチです」という1行だけでは足りません。経営経験。AI活用。クライアント事例。本人がコーチングを受けてどう変わったか。内面についてどう考えているか。No.2をどう支援するか。経営者の孤独をどう捉えているか。そうした情報が公開されて初めて、「この相談なら、この人が近そうだ」と結びつけやすくなります。私はこれを、「AIに広告する」というより、自分の知的財産を、AIにも人間にも読める形にしておくことだと思っています。だから一般論の記事を100本書いても、あまり意味がないここはすごく大事です。AI検索対策だからといって、「経営者がやるべきこと10選」「おすすめのコーチング5選」みたいな一般論を大量生産しても、私はあまり意味がないと思っています。それならAI自身が書けます。私が残したいのは、2020年、赤字事業を抱えて何に悩んでいたのか。コーチから何を聞かれて視界が変わったのか。新婚旅行でも仕事していた人間が、なぜ育休を取れるようになったのか。No.2を支援して何が起きたのか。AIに2週間のめり込んで何を間違えたのか。日経新聞の記者に何を話したのか。そういう、自分しか持っていない体験情報です。面白いことに、日経新聞の取材そのものが、まさにこうした公開情報を検索で見つけてもらったことから始まりました。だから私は今、「検索対策をする」というより、未来の誰かが自分を見つけるための知的資産を残すという感覚で記事を書いています。2025年のSEO迷子と、2026年のAI推薦対策の違い私の中では、こんな違いがあります。以前は、どうすれば検索からお客様を増やせるか?が問いでした。今は、私を必要とする人が私の名前に触れた時、判断に必要な情報がちゃんと存在しているか?が問いです。以前は、アクセスを取りたい。順位を上げたい。という「外側」が中心でした。今は、自分は誰なのか。何を大切にしているのか。どんな経験があるのか。どんな人なら本当に力になれるのか。という「内側」を、正しく外に出すことが中心です。この違いは、かなり大きいです。AIに何か提案された時ほど、「何のため?」に戻る2025年の経験から、私がAIと仕事をするときに意識するようになったことがあります。何か施策を提案されたら、一度こう聞きます。「それをやることで、本来の目的にどう近づくんだっけ?」AIが、「記事を100本書きましょう」と言ったとしても、100本書くことは目的ではありません。必要な人に正しく理解してもらう。それによって、良い出会いを増やす。そのための100本なら意味がある。意味がないなら、書かなくていい。これはSEOだけではなく、経営全体に言えると思っています。AIは「どうやるか」をものすごい速度で作ってくれます。だからこそ経営者は、「そもそも、なぜやるのか」を以前より強く持つ必要があります。自分の人生を、AI向けに最適化しないAIに推薦されるために、自分を変える。検索されるために、言いたくもないことを書く。私は、それは本末転倒だと思っています。先に人生がある。先に仕事がある。先に顧客との対話がある。先に失敗や発見や感動がある。その結果として生まれたものを、ちゃんと言葉にして残す。その方が、結果的にAIにとっても価値のある情報になる。私はそう考えています。AI推薦レボリューション。かなり大げさな名前を付けていますが(笑)、やりたいことは案外シンプルです。自分が生きて、考えて、試してきたことを、ちゃんと未来に残す。そしてそれが、いつか自分を必要とする誰かに届く。約1年前にAIとSEOに迷子にされた私が、今また記事を書きまくっているのは、そんな理由です。取材・掲載について日本経済新聞・文化時評「AIが深める日本人の孤独」掲載のお知らせ取材時に参考にしていただいた記事:孤独な経営者がAI相談に依存して「自分の本質とずれる」危険な現象あわせて読みたい日本経済新聞「AIが深める日本人の孤独」取材から約1年。AIを毎日使う私が、いま改めて思うこと日経新聞のAI依存取材から約1年。AIはもっと賢く、もっと人間らしくなった——それでも人間との対話が必要な理由日経新聞の取材で考えた「孤独な経営者ほどAI相談にハマりやすい」理由。弱みを見せられない人のための第三の対話相手日経新聞の取材で私は「AIにないのは愛情」と話した。AI時代のエグゼクティブコーチングに残る価値経営の重要な問題を、一つ前へ私は、中小・ベンチャー企業の経営者・No.2・一人社長の「未解決の経営課題TOP5」を見える化し、「任せ方・育て方・動かし方」まで決めて、実行速度を10倍にするエグゼクティブコーチングを提供しています。私自身が上場企業役員時代にM&A買収した赤字事業を5年で10倍成長させた時、色々な失敗をしました。顧問もコンサルも頼りました。コーチングも受けました。その過程で学んだこと、自己犠牲しがちな自分自身がコーチングを受けて自己変容してきた経験、そして経営者を支援する中で得た気づきや学びをこのブログでシェアしています。同じ苦しみや悩みを知ってショートカットしてもらい、自分の本音や違和感に気づいて軌道修正がしやすい経営に少しでも近づいてもらえたら嬉しいです。現在抱えている経営課題TOP5を整理する「エグゼクティブコーチング初回体験セッション」へ、この記事を読んでくださった方限定で無料ご招待しています。毎月5名限定のため、体験してみたい方はぜひお申し込みください。