こんにちは、エグゼクティブコーチの野中祥平(のなさん)です。今日のテーマは「それなんか違うんじゃないですか?という現場の意見をもらってない」です。%3Cstyle%3E%20.standfm-embed-iframe%20%7B%20height%3A%20190px%3B%20%7D%20%40media%20only%20screen%20and%20(max-device-width%3A%20480px)%20%7B%20.standfm-embed-iframe%20%7B%20height%3A%20230px%3B%20%7D%20%7D%20%3C%2Fstyle%3E%0A%20%20%20%20%20%20%20%20%20%20%20%20%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fstand.fm%2Fembed%2Fepisodes%2F681331f2611446dff1f42ed0%22%20class%3D%22standfm-embed-iframe%22%20width%3D%22100%25%22%20frameborder%3D%220%22%20allowtransparency%3D%22true%22%20allow%3D%22encrypted-media%22%3E%3C%2Fiframe%3E%0A経営者として事業を伸ばしていく中で、気づけば現場との距離が生まれ、現場の「それ、違うんじゃないですか?」という声が聞こえにくくなっていませんか?その結果、経営の停滞を感じたり、時代の変化から少しずつずれていったり…ってことが実は多いんですよね。私自身も美容SNSメディア「MimiTV」の事業を10倍成長させる過程で、現場の声を活かした軌道修正が何度も転機となりました。今回はそんな経験をもとに、現場の声を活かして経営の停滞を打破するための具体的なポイントをお伝えします。スリーセンテンス要約現場からの率直なフィードバックを活かせずにいると、商品やサービス、そして経営全体が時代や市場のニーズからずれ、停滞や衰退につながりやすい。日常的に現場の声を収集する仕組みとして、「1on1ミーティングでの違和感の吸い上げ」「計画・戦略策定前の現場との対話」「途中段階での現場との対話」「テストでの反応確認と改善」「コーチングによる自己の違和感や直感の育成」の5つが有効。経営者が現場から離れれば離れるほど、現場の声を意識的に取り入れる重要性は高まり、現場メンバーとの「共創モード」で経営を進めることが、軌道修正の遅れを防ぎ、より良い経営判断を可能にする。Q1. なぜ「現場の声を聞かない」と経営が停滞するの?A:最前線で顧客と向き合う現場には、市場の変化や顧客のリアルな反応が「生」の形で届いているからなんですよね。経営が停滞したり、衰退に向かったりする大きな原因の一つが、現場からのフィードバックを生かせていないことなんです。例えば、新しい商品やサービスを出した後に、営業現場から「こんなの売れないよ」と言われる状況、イメージできますか?あるいは、「これ、どこでどうやって売ればいいの?」と現場が困惑するような事態。こういったケースって、事前に現場の意見を取り入れていれば防げたかもしれないんですよね。また、長年売れていた既存商品も、気づかないうちに時代の変化についていけなくなっていることもあります。これも、現場の「最近お客さんの反応が変わってきたんですよね〜」という小さな声に耳を傾けていれば、早めに軌道修正できた可能性が高いんです。現場は顧客と直接接するポジションだからこそ、市場のリアルな動きを最も敏感に感じ取れる場所なんですよね。その感覚や気づきを経営判断に活かさないのって、すごくもったいないことだと思いませんか?Q2. 現場の声を聞けていない経営者の特徴とは?A:大きく分けて3つの特徴があります。「自己完結型の判断」「形式的な意見収集」「時間のない忙しさ」です。まず一つ目は、経営層だけで自己完結して判断し、トップダウンで物事を進めてしまうパターン。「自分たちが市場を知り尽くしている」という自信や、「現場は目の前のことしか見えていない」という思い込みから、現場の声をスルーしちゃうんですよね。二つ目は、広すぎる意見募集で、本質的な軌道修正につながらないパターン。「来年の戦略はこういう方向で行きますが、みなさん意見はありますか?」って言うと、何かその点の意見は集まるんだけど、本質的な軌道修正を促すような意見よりは、実現のためのアイディアの意見が集まったり…みたいな感じで、肝心なところにフィードバックが来ないんです。三つ目は、日々のタスクやミーティングに追われ、現場の声を聞く時間的余裕がないパターン。「忙しい、忙しい」と走り続けていると、メンバーも「社長に話しかけるのはやめておこう」と思うようになって、自然と声が届かなくなっていくんですよね。これらの特徴に心当たりがある場合は、少し立ち止まって考えてみる必要があるかもしれませんね。経営者として視野が広がれば広がるほど、逆説的に現場の細かな声に耳を傾ける姿勢が重要になってくるんです。Q3. 現場の声を活かした経営の成功事例は?A:私自身の経験から、MimiTVというSNSメディア事業での事例をお話しします。2018年から私が関わった美容SNSメディア「MimiTV」は、元々赤字だった事業を5年で10倍成長させることができました。この成長の裏には、現場の声を積極的に取り入れる文化があったんです。具体的には、美容メーカー向けのインスタやTwitterのマーケティング支援サービスを開発する際、必ず現場からのフィードバックを組み込むプロセスを踏んでいました。私がまず脳内で考えた企画やアイデアをパワーポイントなどの資料に落とし込み、それを現場メンバーに見せる。すると、ほぼ間違いなく「ここがわかりにくい」「これじゃ伝わらない」「これじゃ売れない」といった声が返ってくるんですよね。正直、一生懸命作った資料がボコボコに叩かれると、最初は「え〜っ」と思うこともありました(笑)。でも、その意見を取り入れて修正することで、格段に質の高い提案ができるようになったんです。例えば「文字が多すぎるから画像を入れましょう」といった見せ方のアドバイスから、「この価格設定だとクライアントに響かない」といった本質的な指摘まで、様々なフィードバックをもらえました。この「叩かれる→修正する→良くなる」のサイクルが当たり前の文化として根付いていたことが、事業の急成長につながった大きな要因だと思っています。Q4. 現場の声が集まりにくい状況とは?A:現場の声が集まりにくい状況には、主に3つのパターンがあります。一つ目は、先ほども触れた経営層の自己完結型の判断とトップダウンのスタイル。「経営者の私が決めたことだから」という姿勢が強すぎると、現場は「意見を言っても仕方ない」と思うようになり、声が上がらなくなっちゃうんですよね。二つ目は、広すぎる意見募集の問題。「何か意見はありますか?」と広く浅く問いかけても、本当に重要な軌道修正につながる意見は集まりにくいんです。特に日本の組織文化では、オープンな場で問題提起をすることへの心理的ハードルが高くて、フォーマルな意見募集の場では本音が出にくい傾向がありますよね。三つ目は、組織の話に終始してしまうパターン。「部署間の連携が」「リソースが足りない」といった組織課題の議論に終始しちゃうと、肝心の商品やサービス自体の問題点が見過ごされがちなんです。これらの状況では、いくら現場に耳を傾けようという意識があっても、本当に必要な声が届きにくくなっちゃうんですよね。だからこそ、意識的に声を拾い上げる仕組みが必要になってくるんです。Q5. 現場の声を活かして軌道修正しやすくする5つのステップは?A:現場の声を生かした軌道修正を促進するための5つの具体的なステップをご紹介します。1. 1on1ミーティングで現場メンバーの違和感を吸い上げるワンワンミーティング(1on1)って、単にメンバーのコンディション調整や目標管理のためだけじゃなくて、現場の違和感を吸い上げる貴重な機会なんですよね。例えば「この間のアポでこんなことを言われて、なんかおかしいと思ったんですよね」といった素朴な疑問や違和感は、実は重要な気づきのタネになるんです。私の場合、メンバーにはアジェンダを事前に用意してもらって、「今週やったこと」「気づいたこと」「相談したいこと」などをメモしてきてもらっていました。その中から「これって実際どういうことがあったの?」と掘り下げていくことで、表面的な会話では出てこない貴重な情報を得られることが多かったんです。2. 計画・戦略策定前に現場と話す何かを作ってから現場に当てるんじゃなくて、計画や戦略を立てる前の段階で現場と話すことがすごく重要なんですよね。現場メンバーの顔を思い浮かべながら、彼らが実際に困っていることやニーズに寄り添った計画・戦略を立てることで、後々の軌道修正の手間がぐっと減ります。3. 途中段階で現場と話す商品やサービスの開発過程で重要なのが、完成前の途中段階で現場と話すこと。経営層や開発チームが7〜8割まで完成させちゃうと、リリース日程が迫ってることもあって、大きな軌道修正が難しくなっちゃうんですよね。理想的なのは、開発の初期段階(1〜2割の完成度)でプロトタイプや企画資料を現場と共有すること。この段階なら「これだとこういう問題が起きそう」といった意見が出やすいし、柔軟に修正できる余地が大きいんです。4. テストで反応を見て改善する現場からの意見だけじゃなくて、実際のお客様からの反応を見ることも重要です。限られたクライアントやお客様に商品やサービスを先行提供して、リアルな意見を使ってもらった上で商品とかサービスとかに対する意見をもらうみたいなテストフェーズを設けると、より実践的な改善点が見えてくるんですよね。このタイミングでマーケティングに使う文言だったり、マーケティングに使う発信のアイディアだったりをもらったりするみたいなのもすごくいいアイディアだと思います。5. コーチングで自分の中にある違和感や直感の気づきを落ち着いて育てる場を持つ最後に、経営者自身が持つ違和感や直感的な気づきを大切にする時間を設けることです。日々いろんなミーティングがあって、いろんなタスクがあって、いろいろ進めなきゃいけない仕事がある状態だと、その何か違うんじゃないですかみたいな声を現場からもらってたり、自分自身が感じてたとしても、それを無視して期日を優先してしまったりとか、目の前のミーティングで忙殺されて忘れてしまったりするケースがすごくよくあるんですよね。私自身は2020年1月から2週間に1回のペースでコーチングを受け続け、こうした「気づきに気づく」時間を意識的に作ってきました。その結果、自分の感覚や直感を無視せず、育てていく習慣が身につき、より良い経営判断につながっていると感じています。Q6. コーチングはどう役立つの?A:コーチングは「自分の中にある違和感や直感を育てる場」として、軌道修正のプロセスに大きく役立ちます。先ほど5つ目のステップとして触れましたが、コーチングの役割をもう少し詳しく説明したいと思います。多くの経営者って、日々のタスクやミーティングに追われる中で、「何か違うな」「本当にこれでいいのかな」という自分自身の小さな違和感や直感に気づいても、それを育てる時間がないんですよね。目の前の納期や数字に追われると、どうしてもそうした内側の声は後回しにされがちなんです。しかし、その「何か違う」という感覚こそが、重要な軌道修正のきっかけになることが多いんですよね。コーチングセッションという「立ち止まって考える時間」を定期的に持つことで、普段は見過ごしがちな自分の感覚や違和感に向き合い、それを言語化し、育てることができるんです。私の場合、2週間に1回のコーチングを受ける中で、「あのときの違和感は何だったんだろう?」「この直感的な思いは、どこから来ているんだろう?」と掘り下げる時間を持つことで、経営判断の質が格段に上がったと感じています。特に、現場からのフィードバックと自分自身の直感が合致するとき、そこには大きな軌道修正のヒントが隠されていることが多いんです。コーチングはそうした「点と点をつなぐ」プロセスを促進してくれる、貴重な時間と空間になりますよね。また、メンタルの安定にもつながるので、より冷静で長期的な視点から経営判断を行えるようになるというメリットもあります。まとめ:現場との共創で経営を加速させるここまで5つのステップを中心に、現場の声を活かした軌道修正について見てきました。最後に改めてポイントをまとめておきましょう。1on1ミーティングで違和感を吸い上げる:日常的な対話の中で小さな違和感や疑問を拾い上げる計画・戦略策定前に現場と話す:現場目線を取り入れた計画立案で、後々の軌道修正を減らす途中段階で現場と話す:完成前の早い段階でフィードバックをもらい、柔軟に修正するテストで反応を見て改善する:実際のお客様からのフィードバックを取り入れるコーチングで自分の直感を育てる:経営者自身の「違和感」を大切に育てる時間を持つ経営者って地位が上がるほど現場から離れて、「現場が見えない」状態になりがちなんですよね。だからこそ、意識的に現場の声を収集し、活かす仕組みを作ることがすごく重要になってくるんです。現場メンバーとの「共創モード」で経営を進めていくと、軌道修正の遅れを防いで、より良い経営判断ができるようになります。それって単に「部下の意見を聞く」っていう姿勢じゃなくて、「現場とともに創り上げる」っていう文化を組織に根付かせることなんですよね。PS:現場の声を大切にしたい理由私がここまで現場の声を大切にしたいと思う理由は、自分自身の経験からなんです。トレンダーズという会社で11年間、主に事業開発や経営戦略に携わる中で、最も成果が上がったのは、現場とのコミュニケーションを密にしていた時期でした。特にMimiTVの事業では、現場からの率直なフィードバックが、事業の急成長を支える大きな力となったんですよね。一方で、エグゼクティブコーチとして様々な経営者の方と対話する中で、「現場との乖離」に悩む経営者がすごく多いことも実感しています。多くの場合、最初は現場と一緒に汗をかいていた経営者も、事業が成長し、役割が変わる中で、いつの間にか現場の声が聞こえなくなっていくんです。そして気づいたときには、商品やサービスが市場のニーズからずれ、経営に停滞感が漂い始めている…。そんなパターンを何度も見てきました。だからこそ、経営者の皆さんには、意識的に「現場の声を聴く仕組み」を作り、維持してほしいなと思うんです。現場との距離が近ければ近いほど、経営の軌道修正は早く、市場の変化にも柔軟に対応できるようになりますよね。現場との共創による経営は、時に厳しい意見を受け入れる覚悟が必要ですが、その分だけ経営に「生きた情報」が流れ込み、より良い判断につながっていくんです。今日お話しした5つのステップを、ぜひご自身の経営に取り入れてみてください。きっと新しい気づきや、経営の加速につながるヒントが見つかるはずです。▼ 音声配信でも解説しています %3Cstyle%3E%20.standfm-embed-iframe%20%7B%20height%3A%20190px%3B%20%7D%20%40media%20only%20screen%20and%20(max-device-width%3A%20480px)%20%7B%20.standfm-embed-iframe%20%7B%20height%3A%20230px%3B%20%7D%20%7D%20%3C%2Fstyle%3E%0A%20%20%20%20%20%20%20%20%20%20%20%20%3Ciframe%20src%3D%22https%3A%2F%2Fstand.fm%2Fembed%2Fepisodes%2F681331f2611446dff1f42ed0%22%20class%3D%22standfm-embed-iframe%22%20width%3D%22100%25%22%20frameborder%3D%220%22%20allowtransparency%3D%22true%22%20allow%3D%22encrypted-media%22%3E%3C%2Fiframe%3E%0A