こんにちは。エグゼクティブコーチの野中祥平(のなさん)です。「来年(今年)こそは、飛躍の1年にするぞ!」そう思った瞬間、多くの経営者はこう考えます。数字で売上目標を決めよう!施策を増やそう!KPIを細かく管理しよう!戦略を立てよう!会議しよう!もちろん必要です。ただ、複数の事業やサービスを同時並行で見ている経営者ほど、ここで“落とし穴”にハマりやすい。それは、全体像の定義が曖昧なままHOW(やり方)に突っ込んでしまうこと。この状態だと、頑張っているのに妙に進まない。数字を追っているのに、実感が薄い。チームも忙しいのに、前に進んでいる感じがしない。こうなりやすいです。そんな時に、私がクライアントとの対話で頻繁に使うフレームがあります。それが今日のテーマの 「バージョン管理」 です。ざっくりスライドでチェック👇%3Cdiv%20style%3D%22position%3A%20relative%3B%20width%3A%20100%25%3B%20height%3A%200%3B%20padding-top%3A%2055.8342%25%3B%0A%20padding-bottom%3A%200%3B%20box-shadow%3A%200%202px%208px%200%20rgba(63%2C69%2C81%2C0.16)%3B%20margin-top%3A%201.6em%3B%20margin-bottom%3A%200.9em%3B%20overflow%3A%20hidden%3B%0A%20border-radius%3A%208px%3B%20will-change%3A%20transform%3B%22%3E%0A%20%20%3Ciframe%20loading%3D%22lazy%22%20style%3D%22position%3A%20absolute%3B%20width%3A%20100%25%3B%20height%3A%20100%25%3B%20top%3A%200%3B%20left%3A%200%3B%20border%3A%20none%3B%20padding%3A%200%3Bmargin%3A%200%3B%22%0A%20%20%20%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.canva.com%2Fdesign%2FDAG9tq1yIcA%2F8z7GuK3zza1M0fHXAZiQ7A%2Fview%3Fembed%22%20allowfullscreen%3D%22allowfullscreen%22%20allow%3D%22fullscreen%22%3E%0A%20%20%3C%2Fiframe%3E%0A%3C%2Fdiv%3E%0A%E9%87%8E%E4%B8%AD%E7%A5%A5%E5%B9%B3%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%3Ca%20href%3D%22https%3A%26%23x2F%3B%26%23x2F%3Bwww.canva.com%26%23x2F%3Bdesign%26%23x2F%3BDAG9tq1yIcA%26%23x2F%3B8z7GuK3zza1M0fHXAZiQ7A%26%23x2F%3Bview%3Futm_content%3DDAG9tq1yIcA%26amp%3Butm_campaign%3Ddesignshare%26amp%3Butm_medium%3Dembeds%26amp%3Butm_source%3Dlink%22%20target%3D%22_blank%22%20rel%3D%22noopener%22%3E%E7%B5%8C%E5%96%B6%E3%83%8F%E3%82%99%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%99%E3%83%A7%E3%83%B3%E7%AE%A1%E7%90%86_%E7%B5%84%E7%B9%94%E3%81%AE%E9%80%B2%E5%8C%96.pdf%3C%2Fa%3E経営のフェーズ変革を10倍速にしたいクライアントと話す時に頻繁に出てくるフレームが「バージョン管理」それが「バージョン管理」です。バージョン管理というと、ITやプロダクト開発を思い浮かべる人も多いと思います。ver1.0ver2.0ver3.0この考え方を、経営や事業にそのまま当てはめます。今の会社は、どんな「状態(ver)」にあるのかこの事業は、立ち上げ期なのか、成熟期なのか、次の変革期なのか今やろうとしているのは「改善」なのか、それとも「メジャーアップデート」なのかこれを感覚ではなく、言葉として定義するためのフレームです。私は「経営」という抽象度の高い主語で話を進めることはあまりありません。必ず、会社単位か、事業単位でバージョンを置いていきます。そうすると、不思議なくらい話の解像度が上がります。例えばこんな対話により、こんな気づきになりますよくあるのが、こんな状態です。2026年に向けたやりたいことリストはある達成したい売上や数字も一応置いているでも、全部が同じ重さに見えており、なんかエネルギーが湧いてこない年末年始に「今年はこう言う年にするぞ!」と言葉や数字にしてみたものの、なんかもやっとしている。こう言う人、実は多いのではないでしょうか。プロコーチとしてそういうクライアントがいた場合、ここに、バージョン管理のフレームを入れて対話していきます。「この中で、今すでに“1.0として成立している”事業はどれですか?」「まだ0.xの実験フェーズにあるものは?」「逆に、3年以上継続している事業で、次のメジャーアップデートが必要なのはどれですか?」すると、今まで“全部やらなきゃ”と思っていたものが整理される過去に積み上げてきた価値を、ちゃんと振り返れる次に目指すべき姿が、延長線上として見えてくる特に大きいのは、過去 → 現在 → 次の進化を一続きで捉え直せることです。(補足:1つの事業をバージョン管理すると見えること)たとえば、ある事業をこんなふうに振り返ります。Ver.0–1:立ち上げ期自分がすべてを見て、目の前の顧客に集中していた時期Ver.2:コミュニティ化仲間を入れ、役割を定義し、継続率や満足度を仕組みで高めた時期Ver.3:他事業との連携新規事業との接続で、価値や集客・セールス構造を見直した時期ここまでを整理すると、多くの場合こうなります。「じゃあ、マイナーチェンジではない、メジャーアップデートとしてのVer.4ってどんな感じだろう???」👇「次に起こしたいのは、改善じゃなくて“変革”だよね」「たぶん次は、社会的な意味や影響範囲が広がるフェーズだよね」「こういう新しい価値が生まれている時だよね!」未来を無理にひねり出しているわけではありません。過去と現在を正しく定義した結果、自然に見えてくる次の姿です。なぜ、このように1つの事業やサービスのフェーズをバージョンで管理するとおすすめなのでしょうか?3つの視点で解説します。このフレームがおすすめの理由おすすめ理由①HOWから積み上げず、理想の状態から逆算できるフェーズ変革がうまくいかない最大の理由は、HOW(施策・やり方)から考えてしまうことです。バージョン管理では、順番が逆になります。次のverでは、どんな状態になっていたいかその状態と今のverの差分は何かこれを先に考える。結果として、やることが増えるのではなくやらなくていいことが明確になる次のバージョンが達成してるとしたら、「この要素はきっとこのままじゃないよね」と違和感に気づきやすくなる結果、経営がシンプルになります。おすすめの理由②数字を「目標」ではなく「結果」として扱える多くの経営者は、まず数字を置きます。でも、数字そのものに意味はありません。意味があるのは、会社や事業のバージョンが上がった結果として、その数字が出ているかどうか。会社全体のverが1.0から2.0に進化できたなら、その数字は「通過点として達成されていて当然」。達成しない方が気持ち悪い。この感覚に変わると、経営のストレスは一段下がります。「目標が達成しなきゃいけないもの」から「達成してないと気持ち悪いもの、俺たちなら1年でここまでいけるはずだよね」という未来の可能性を信じてる状態になると、「現状維持する方が気持ち悪い」というセルフイメージになります。現状維持する方が気持ち悪いというセルフイメージがあると、行動が頑張って苦しんでやるものから、自然とやってる方が当たり前となりやすいのがポイントです。おすすめの理由③:複数事業を同時に見ていても、優先順位が構造で決まる事業が複数あると、どうしても全部が大事に見えます。でも、バージョン管理で整理すると、これはまだ0.xだから実験これは1.xだから安定運用これは次のメジャーアップデート対象直近1−3月はまず優先度高い労力かかるものはAだけど、9月にはBをこういう状態にしたいから7月ごろからこれは仕込まないといけないと、事業課題と対策の優先順位が自然に並びます。焦って、頑張って優先順位を決めなくていい。これが、複数事業を見ている経営者にとっては決定的に効きます。一人でやっても有効。でも、チームやコーチとやるともっと有効な理由このフレームは、一人で考えても使えます。ただし、一人だとどうしても視点が狭くなりやすい。チームでこの話をすると、「それって1.5というより、まだ1.3くらいじゃないですか?」「ここは進化してるけど、ここはまだ前のフェーズな気がします」といった、客観的な視点が入りやすくなります。その結果、未来の可能性も広がりやすくなります。さらに、経営視点を持ったプロのエグゼクティブコーチとこの話をすると、「1年後だったら、もっといけるんじゃないですか?」「もし2.0の先の2.5まで行けたとしたら、今どんな種まきをしている状態ですか?」「結局、直近1〜3月は何に集中しますか?」「じゃあ今週、1アクション何をやりますか?」というように、未来の話と、現実のアクションがちゃんと接続されます。「未来を考えて、結局とっ散らかって終わる」これがなくなるんです。足りない視点を補い、過去の文脈や経営者本人の特性を踏まえ、言語化しきれていない違和感をテーブルの上に出す。私がやっているのは、計画を作ることでも、課題を代わりに解決することでもありません。あくまで共同創造です。単なる「やりたいことリスト」が、ワクワクする3ヶ月ごとの物語になる。今やるべきアクションが、早く決まる。最高の未来の、その先の世界を描いた上で進めるから、途中で折れにくい。落とし穴を予見し、守りの一手も同時に設計できる。予定調和を超える未来になるための種まきも、今から仕込める。目標数字が単なる数字ではなく、意義と意味をもったストーリーになる。これらを丸ごと得ようとするなら、現実的にはプロのコーチを頼るのが一番確実で、一番負担が少なく、一番楽しいプロセスだと、私は思います。(私自身も、自分一人でやるといまだにとっ散らかるし、客観視自分でできないなあ難しいなあって感覚になりやすいです。)まとめ:フェーズ変革は、曖昧な定義だと曖昧なアクションしか生まれない経営のフェーズ変革を起こしたいなら、最初にやるべきは施策のリストアップではありません。「今は何verで、次は何verを目指すのか」これについて、全体像と事業ごとに言語化すること。特に、複数事業を同時並行で見ている経営者にとって、バージョン管理は思考の軸になります。なんとなく施策を積み上げて目標達成をしようとなりがちな経営者にとって、1年間でどんなふうにバージョンアップデートしていきたいのか。これを、自分で決めて、自分で動かしていくようになるとものすごくパワフルな1年間になります。そのためのフレームとして、バージョン管理は、かなり強力です。やってみてくださいね。